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片頭痛

頭痛について

日本人の約4割の人が慢性頭痛に悩んでいることがわかっています。高血圧が4,300万人とされおり、ほぼ同じ人数です。頭痛の患者さんは、外見だけでは“頭の痛さ”が、は伝わりづらいものです。また、“頭の痛さ”だけでなく、光・音・臭いが辛い、立ちくらみがする、生あくびや涙が多い、立ちくらみ・めまい・耳鳴りがするなど、“頭の痛さ”だけではない不快感を覚えることが多いです。この症状は、通常の動作だけで増悪することが特徴で、日常生活に制限(じっと動けない、起き上がれないなど)がかかってしまいます。さらに、現代ではライフスタイルの多様性から、脳を不快にさせる=頭痛を起こしやすくする環境がたくさんあります。「ただの頭痛」で終わらせないように原因を追究して、しなくてよい我慢を解消するのが「頭痛外来」です。

頭痛の種類と原因

頭痛は 『一次性頭痛』と『二次性頭痛』の大きく二つに分けられます。近年では、こじらせてしまった結果とも言えるかもしれない“三次性頭痛”と言わざるを得ない方もお見受けいたします。

 
 

一次性頭痛

脈打つようにズキンズキンと痛む「片頭痛」、頭全体が締め付けられるように痛む「緊張型頭痛」、目の奥がえぐられるように痛む「群発頭痛」があります。

二次性頭痛

くも膜下出血、椎骨動脈解離、脳出血、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、髄膜炎などが原因で起こる頭痛で、治療をしなければ命にかかわる可能性のある頭痛、緑内障や側頭動脈炎など命にまでは別条ありませんが、失明などの重篤な障害につながる頭痛もあります。

頭痛にはここにある頭痛の他にも様々な種類があり、それぞれ背景や原因が異なります。国際頭痛分類第III版には、367種類記載されています。

いつもとは違う頭痛を感じた時は、クモ膜下出血(二次性頭痛)という危険な病気と症状だけでは見分けることができないこともあります。いつもと違う痛みが出現したときは、新たな頭痛が発症した可能性がありますので、頭部MRI検査が必要となりますので、受診することをお勧めします。

​主な一次性頭痛の種類

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○片頭痛+緊張型頭痛(両方をあわせもつ)
片頭痛と緊張型頭痛が混在し、その時々でどちらか一方の発作が起こるのが特徴です。

○薬物乱用頭痛: 薬剤の使用過多による頭痛
頭が痛いからと頭痛薬を飲み過ぎると余計に頭痛がひどくなる場合があります。「薬剤の使用過多による頭痛」は、頭痛薬の乱用による脳の痛み中枢が敏感になり、普通では感じない程度の刺激を痛みとして感じてしまう状態です。また、頭痛への不安から予防的に鎮痛薬を常用すると、さらに痛みに敏感になるという悪循環を起こします。月に10回以上、3ヶ月続けて頭痛薬を飲んでいらっしゃる方は、一度受診されることをオススメします。

○後頭神経痛
後頭部に痛みがある時に、目の奥の痛み、目の疲れ、まぶしさを同時に自覚することがありますが、これは大後頭神経三叉神経症候群の場合があります。
後頭部から側頭部・頭頂部にかけて、皮膚の表面がピリッとした次の瞬間には痛みが止まる特徴があり、髪の毛を触るだけでビリビリ痛みを感じることもあります。「頸椎椎間板ヘルニア」などが原因となり、首の運動に加え、咳(せき)、くしゃみなどで痛みが起こることもあります。

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当クリニックの頭痛治療

“頭痛”は、個人や社会生活に重大な支障(生活・健康阻害)となるばかりでなく、人生に大きな支障になっていることもあり、決してひとりで我慢して悩むことはないです。 片頭痛は、「めまい」・「耳鳴り」・「不安・パニック」・「慢性疲労」・なども誘発いたします。自己治癒力改善のため、妥協のない医療を行います。


治療としては、予防薬と頓挫薬(発作時に飲むお薬)の二本柱で治療するのが一般的になりつつあります。片頭痛が長期化すると脳が過敏状態になり、めまいや耳鳴りなどの症状も伴ってくるといわれていますので、脳の過敏性を鎮めるお薬や血管を拡げるお薬を内服することで頭痛発作が起こりにくくなるように予防し、発作の頻度や強さを軽減するのが目的です。日頃から予防薬を内服しながら、頭痛発作に対してはピークに達する前に特効薬のトリプタン製剤という頓挫薬で対応することで、速やかに発作を鎮静化します。

当クリニックでは、頭痛ダイアリーを用いてご自身の片頭痛のパターンを把握して頂いています。
日々の生活に支障を来たさないような生活習慣のアドバイスや服薬指導を行っております。

また、自己治癒力を引き出し、生活習慣の改善、食事指導、多種サプリメントを患者様に合わせてご提案し、頭痛との上手な向き合い方を一緒に考えていきます。

○ 漢方による診療~『心身の癒し』~
原則的に保険適応のある漢方薬を積極的に用います。
① 冷え・のぼせ・ほてり・イライラ・不眠…に関連する辛い頭痛やめまいの方
② 更年期やホルモンの乱れによる諸症状の方
③ 体力低下や気力減退
そして、治療効果を高めるために気・血・水の体質バランス改善指導、栄養療法を行っています。

○ 身体機能訓練員による『頭痛ヨガ』(コロナ禍に際し、不定期です)
○ 栄養分析と栄養素療法

くわしくはこちら
○片頭痛治療薬 『エムガルティ』 治療開始
数年前から、カルシトニン遺伝子関連ペプチド(calcitonin gene-related peptide; CGRP)が片頭痛の病態に深く関与することが明らかとなり、CGRP関連抗体による治療薬が開発されてきました。その新薬の治験が3年前から国内でも行われ、当クリニックでも2剤の治験に参加いたしました。最近、数剤が承認ました。
 2021年4月21日(水)にエムガルティが薬価基準が収載され、
 2021年4月26日(月)に新発売されます。2021年 4月27日(火)に治療開始いたします。

頭痛時の自分でできる対処法

○食べ物やお酒に気を付けて
規則正しい食事、グルタミン酸の入った料理を避ける、発酵食品を摂る、アルコールの摂取を避ける、コーヒーを飲み過ぎない、痛み止めの薬を飲み過ぎない
群発頭痛の方は特に、痛みがある時はお酒を飲まないようにしましょう

○体に適切な刺激を与えましょう
緊張型頭痛の方は、首や肩の筋肉を温めたり、動かしたりしましょう
ストレッチ、ヨガ、体操、ツボ(合谷)を押す

○心と体をリラックスさせましょう
規則正しい睡眠、日ごろからの運動、気分転換、ストレスをため過ぎない、人混みを避ける、緑の景色でリラックスする

 
 
ホームでのヨガ

頭痛外来検査の流れ

 

MRI検査:一次性頭痛に紛れて頭痛を主訴に訪れる二次性頭痛患者がいるため、くも膜下出血や椎骨動脈解離などの危険な頭痛を鑑別することが重要です。急を要する疾患を除外するために,脳・頸椎MRI画像、BPASおよび適宜脳動脈MRA検査を施行いたします

脳波検査:片頭痛の治療を適切に行わず痛みをごまかしていた人は、脳が異常な興奮症状を起こしている可能性があります。脳波検査にて脳が過敏状態になっていないかを検査いたします

問診・神経学的検査・必要に応じて採血検査:問診(丁寧な病歴聴取(頭痛もちの頭痛は画像に写らない)、神経学的診察、治療に必要な検査(帯状ヘルペスウィルス抗体価、甲状腺ホルモン濃度、高感度炎症反応、血清鉄、貯蔵鉄など)の採血、脳波検査(脳過敏を伴う片頭痛の診断)を施行し、片頭痛に影響する鼻・副鼻腔炎および脳脊髄液減少症の合併や無症候性病変の有無も調べます。そして、受診当日に頭痛の診断病名を脳模型・図譜やスライドなどでメカニズムの観点から分かりやすく説明いたします。“脳の精密検査では異常ありません。よかったですね、肩コリ頭痛、ストレス性頭痛、生理痛、ただの頭痛ですから痛み止めを出しておきます”というようなことでは、がっかりされたことと思います。頭痛治療のゴールは痛みをとることだけではありません。辛かった日常社会生活の質を改善させることを目標にしましょう!

医師と患者