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その他

Q

小学生の頃から乗り物に乗ると頭痛がしました。乗り物酔いかと思い、酔い止めの薬を飲んでいましたが、常に頭痛がするようになり吐きけや目がちらつきなどを伴うようになり、脳神経外科を受診し MRI 等の検査をしたところ、下垂体腺腫と言われました。眼科の受診も勧められ、受診検査し、視力には異常はありませんでした。その後は頭痛薬のみで特に治療などを行っておりません。このままでも大丈夫でしょうか?不安です。現在服用している薬はチザニンとツムラの五苓散エキス、ノイロトロピン、トリプタンなどです。このまま薬を飲んでいるだけでいいのでしょうか?

性別:女子

年齢:14 歳

​ハンドルネーム:

いつから頭痛がはじまったか:9歳くらい

A

下垂体ホルモンの数値は念のため測ってみる必要はありますが、MRI で指摘された下垂体腺腫(下垂体肥大・腫大?)だけで本例の症状の説明はつかないと考えられます。視覚前兆とまでは言えませんが、または、光への過敏性や眼の周囲の筋肉の攣縮様症状や眼の奥の重苦しさ、に動作で悪化する吐き気(胸悪い)や倦怠(だるさ)が疑われますので、小児の片頭痛から成人の片頭痛になってきている可能性も考えます。漢方はエビデンスは低いものの片頭痛に有効なくすりが多いです。片頭痛治療におけるトリプタンや消炎鎮痛薬には、効果を最大に引き出すための服薬のコツ(ただ飲めば良くなるというものではない)もありますので一度頭痛外来の受診をお勧めいたします。

Q

以前から気になっていることがあり質問お願いします。何かの本で、カフェインは血管を収縮させるので、血管の膨張によって起こる片頭痛のときにカフェインを摂ると痛みが和らぐと読んだのですが、私はコーヒーを飲むと逆に頭が痛くなります。意識し始めたのは高校生ぐらいだったと思います。ココアやコーラでは頭痛はおきません。カフェインと頭痛は関係があるのでしょうか?

性別:女性

年齢:22 歳

ハンドルネーム:コトちゃん

いつから頭痛がはじまったか:高校生の頃から

A

片頭痛の痛みの性質は、思春期から高校生さらに成人へと変化していきます。片頭痛の病態が変化する要因には、女性ホルモン周期の変動(生理前後)やライフスタイルの変化の可能性が高いです。その他の要因には、市販の鎮痛薬(カフェイン含有配合剤)の頻用やカフェイン過剰の関与もあり得ます。一般にコーヒー3杯/日と鎮痛薬毎日は500mg/日のカフェインに換算されます。少量のカフェインで治まり、過量のカフェインでかえって頭痛が悪化する場合には、カフェインの摂取しすぎ(結果としての乱用傾向)頭痛の疑いがあります。カフェインはコーヒー・鎮痛薬以外にもお茶やドリンクにも入っていますので知らず知らずのうちに過剰になってしまう可能性もあります。また、カフェイン関連頭痛の特徴にはめまいが多いですがいかがですか?

Q

いつ頃からか、はっきり覚えてないのですが、花粉症の時期になると頭痛が始まるようになりました。花粉症は、6~7年前からなのですが、多分頭痛は2~3年前からだと思います。花粉症と頭痛は関係があるのでしょうか?また、ザジテンを服用しておりますが、頭痛薬と一緒に飲んでも大丈夫でしょうか?よろしくお願いします。

性別:女性

年齢:45 歳

ハンドルネーム:じゅんちゃん

いつから頭痛がはじまったか:2~3年前??

A

アレルギー性疾患(花粉症・喘息・アトピーなど)と片頭痛とは関連が強いです。花粉症が6~7年で頭痛も2~3年と経過も長く、片頭痛とアレルギー性疾患が共存している可能性を疑います。ザジテンはアレルギーに有効ですが、眠気で集中力が低下しませんか?片頭痛による倦怠や眠気も加わると眠気で集中力が低下しやすいのではないですか?アレルギー性疾患の症状を誘発するロイコトリエンのはたらきを阻害する薬で、片頭痛の予防効果も認められる(海外)モンテルカスト・プランルカストを毎日内服してみてはいかがでしょうか?また、あなたは気圧変動・気温・飛行機や乗り物で頭痛は誘発されやすいですか?花粉症に副鼻腔炎を合併しているか否かの画像(場合によっては採血)検査をお勧めいたします。

Q

4月から社会人の仲間入りをしました。なれない事務仕事で疲れてくると頭痛が始まります。肩もかちかちに凝っている感じがします。肩こりからきているのかなと思いますが、この頭痛って一時的なものだといいのですが、このまま頭痛もちになるのが心配です。何か方法はありますか?

薬を飲んでもすぐに治らない時には、冷やしたほうがいいのでしょうか?それとも温めた方がいいのでしょうか?昔、祖母がこめかみに梅干を貼ってた記憶があるのですが、これは効くのでしょうか?肩こりと頭痛の関係を教えてください。

性別:女性

年齢:23 歳

ハンドルネーム:ゆっぴい

いつから頭痛がはじまったか:最近

A

あなたの頭痛は、悪心・吐き気や光や音・におい・高温(暖房効き過ぎ)に過敏になるのか不明ですが、発症年齢と女性であること、さらに祖母が片頭痛を疑う特徴という家族(遺伝性)から推察して片頭痛である可能性はあると思われます。また、事務仕事に疲れると頭痛が始まると書いてありますが、片頭痛の随伴症状(片頭痛による)で疲労(これも片頭痛の特徴で。.かなりのだるさで熟眠になることもあります)がきている可能性も考えます。生あくび(流涙や目が赤く充血を含む)や眼の周囲の筋肉にぴくぴくはありませんか?あれば、ただの肩こりや疲れではありません。一般に、肩こりがあると、それは緊張型頭痛と診断されがちです。その肩こりは、日常的な動作(振り向く、階段を上がる、乗り物など)や生理の前後で増悪する症状はありませんか?予兆として、生あくび(流涙や眼瞼がぴくぴくも)、そして、うなじから後ろの頸の筋肉がギューッとこわばり、静かにしていると楽ですが、ふつうの動きにより、拍動性頭痛に吐き気を伴えば、ますます片頭痛の可能性が高いと考えられます。薬は消炎鎮痛薬でしょうか?片頭痛の方が、消炎鎮痛薬を内服すると“薬剤過量使用による頭痛”に陥りやすいのでご注意ください。あたなが、片頭痛であれば、温めると血流がよくなり片頭痛の原因血管をより拡張させ血管周囲の神経の炎症を増悪させる可能性が高いです。冷やすほうがいいです。梅干自体には片頭痛そのものへの改善効果はないと考えます。片頭痛は、三叉神経支配の神経原性炎症が起こっているとされています。その三叉神経支配は、顔や歯だけでなく、頭蓋や側頭の硬膜や眼の周囲、さらには、頸や肩周囲に及んでいます。したがって、片頭痛の患者さんの初期には後頸からうなじ、そして肩が凝ることになります。そして、肩こり頭痛だと誤解がなされてしまいます。 

※片頭痛:頭痛の一種で、偏頭痛とも表記する。頭の片側のみに発作的に発生し、脈打つような痛みや嘔吐などの症状を伴うのが特徴 ※緊張型頭痛:頭痛の最も一般的なタイプで、徐々に始まり、首筋が張る・肩がこるなどの症状と共に、後頭部の鈍痛。痛みというよりも重い感じ、圧迫感、締めつけ感、何かをかぶっている感じなども現れる。

Q

20歳の時、車の助手席に乗っていて後ろから追突される事故にあいました。擦り傷程度で大けがには至りませんでしたが、数か月たったころから肩こりや頭痛の症状が少しずつ出るようになりました。整形外科を受診するとかるい鞭打ち首かもしれないと診断され3か月ほど通院しましたが、変化は無くそのままになってしまいました。特に天気の悪い日になると頭痛がひどくなります。直す方法はありますか?

性別:女性

年齢:32 歳

ハンドルネーム:タナ

いつから頭痛がはじまったか:20 歳の時の交通事故の後から

A

軽度(大けがではない)の頭部外傷には、まったく脳に影響がないと思われる外傷から、軽度外傷性脳損傷まで含まれています。一般に受傷後3ヶ月までは“急性外傷後頭痛”とされ、それ以降、頭痛が外傷後に慢性化し持続性である場合には“慢性”を付けて、“慢性外傷後頭痛”と呼ぶことが多いです。一般的に、頭痛は、頭や頚または脳の外傷後に発現しやすい症状です。しばしば、めまい、注意・集中力の低下や、記憶力低下、遂行実行機能(課題解決能力など)の低下といった認知機能・神経心理的症状と頭痛、めまい、疲労感、動悸、不安・不眠、人格変化(もともとの楽観的な性格が,事故後から心配性の性格になる;時として、抑うつテストでうつ状態(心理的要因が頭重感を増幅させて難治性になる報告あり))を認めることもあります。このような外傷後症候群は、その多岐に渡る症状のなかで、「頭痛」がその一つの特徴と理解した方が良いと思います。国際頭痛分類では、一次性頭痛か、二次性頭痛か、はたまたその両方か?が、明確にはされていない(分類できない)。これは,外傷による器質的因子と頭への外傷という心理因子、さらには社会(法律)的ストレス因子、または因果関係の時間因子、もともとの頭痛への影響因子とが複雑に絡み合っているため、理解や認識の難しさを物語っています。あまり詳しくない病院では、保険金がらみだと避けられることもあると聞いたことがあります。なにより、患者側は正確に冷静に事実関係を伝える必要があります。そして、医療側は受傷の客観的状況を注意深く判断する必要があります。器質的因子、心理因子、社会(法律的)因子、ストレス因子、因果関係の時間因子、もともとの一次性頭痛への影響のどの原因が大きいかの診断を受けることをお勧めいたします。

Q

市販薬の「ナロンエース」を飲んでいます。会議中や取引先との商談中などでひどい頭痛の時、続けて薬を飲んでも大丈夫ですか?また、食後に服用しないといけませんか?お酒を飲みながら飲んでも大丈夫ですか?

性別:男性

年齢:26歳

ハンドルネーム:いち

いつから頭痛がはじまったか:会社員になった 22 歳の頃からかな?

A

もともとは、片頭痛であった可能性が高いと考えられます。市販の鎮痛薬を長年多用していたため、片頭痛に薬剤過剰服薬による頭痛が併発しているか、片頭痛が変容(変化)してきていると思われます。たばこやアルコールも飲みすぎると健康を害することがありますし、最近は腰の痛みで鎮痛薬のコマーシャルがありますが“治らない時は病院へ行こう”と注意を呼び掛けているのと同じことです(市販薬に過剰服用に注意と喚起するべきことです)。基本的に消炎鎮薬は原因に対する治療効果(根本治療作用)はないと考えて間違いありません。むしろ、もともとの頭痛を変容させて慢性頭痛へとなってしまう、さらには怖いことに、頭の痛さだけではない様々な異常(めまい・ふらつき・冷え・消化管障害・腎機能障害・高血圧などなど)の副作用も現れるようになってしまいます。一度専門医の診断を受けることをお勧めいたします。

Q

10 年ほど前から頭痛で悩んでいます。ロキソニンを服用しています。

時々頭痛と共に、手足のしびれ・急激な眠気・脱力感が起こる時があります。薬の副作用ですか?あまりひどい時はひと眠りするとだいぶ落ち着きますが、仕事中だとむやみに眠ることはできません。それらの症状が出るときは目の奥の痛み・充血もあるように思います。ちなみに 10 年ぐらい前から仕事で、パソコンを使い始めました。原因はパソコンですかね。仕事だからやめるわけにはいきませんが。

性別:男性

年齢:40 歳

ハンドルネーム:ケン

いつから頭痛がはじまったか:30 歳の頃から

A

幼少時に乗り物酔いになりやすかったでしょうか?あるいは今でもするのであれば、かなりの確率で片頭痛と考えられます。2/3 の患者さんには前兆がなく、生あくび・涙・眼瞼の攣縮などの予兆の後に体動で悪化する(動かすと悪化する)ので静かにおそるおそる立ったり座ったりしてやり過ごす、日常動作で首の後ろがギューッとこわばる、風があたっただけで痺れる、目の奥や側頭部がどくどくする、涙が多量・充血もある、嘔吐や立ちくらみ・力が入らず手がふるえる、腹痛(腹下りで急性腸炎と誤解される)・冷や汗をかき場合によっては微熱があり風邪のだるさかも、そして、どっと疲れて横になる。パソコンで目の使い過ぎ・疲れや・ウイルス性の風邪のせいだったかと誤解する方々が大勢いらっしゃいます。片頭痛は、ある意味で“人間の中枢である脳”のエルギー欠乏状態が考えられています。本来自律的に機能するはずの自律神経(胃腸や体内時計リズムなど)がくるってしまい、眠る(強い眠気ですぐ眠る、どっと長時間眠る)ほど、身体の機能低下が生じます。まずは何が原因か?原因に対する根本的な治療を受けることをお勧めいたします。

Q

私はハウスクリーニングの仕事をしています。暑い日に室内で掃除をしていると、のぼせて?だと思うのですが頭痛になります。頭がピリピリしてくるので休憩したり、お水を飲んだりすると治まる時もあるのですが、つい我慢してしまうとなかなか治りません。どんな病気が考えられますか?

性別:男性

年齢:45 歳

ハンドルネーム:クリンクリン

いつから頭痛がはじまったか:ここ数年、夏になると頭痛が…

A

もし、あなたが今回述べられている状況のみで起こる頭痛発作であれば、一次性労作性(運動時)頭痛の可能性を考えます(念のため、頭蓋内の器質的な原因の除外と採血も必要ですが…)。身体的な労作(運動)中または労作(運動)後にのみ誘発されて起こり(その他の疾患によらない)、例えば、短時間の労作(運動)で起こる重量挙げ頭痛は、そのサブタイプと考えることもできます。一方、運動時頭痛は、“身体の激しい運動を長く続ける”ことで誘発される疾患とされ、治るのに時間がかかるのは、運動や労作による血管拡張などに関連して起こり、一般には拍動性頭痛(若い患者では拍動性でないことも多い)で 5 分~48 時間持続する頭痛とされていることが原因と考えます。高地や暑い気候(気温)で起こりやすいと報告されています。一次性労作性(運動時)頭痛のはっきりとした病態生理機序は不明ですが、酒石酸エルゴタミンで予防できたという報告や、インドメタシンは、多くの症例で効果が認められています。身体の激しい運動を長く続けすぎない、こまめに水分を取ることや、冷やすこと、さらには、労作(運動)前に予防することも考えましょう。

Q

後頭部からこめかみにかけて頭痛の症状がここ数日間続いています。動くとすごい汗がでて、頭がボーっとなります。微熱もあります。熱中症じゃないの?と家族に言われましたがそうでしょうか?もともと肩こりはひどいのですが、今はパンパンになっていて首を回すと痛いぐらいです。何か別の病気でしょうか。

性別:女性

年齢:52 歳

ハンドルネーム:ことちゃん

いつから頭痛がはじまったか: 最近

A

まず、最近になって現在の症状(微熱と異常発汗と首がパンパンに張る、ボーっとなる)が、急に発現した(かつ 50 歳以降の初発)のであれば、特に二次性頭痛(頭痛持ちでない頭痛)の鑑別が、何より重要です。脳画像や器質的病変や採血検査での炎症反応や感染症の検査をお勧めします。また、暑い季節(夏)による脱水傾向により、(潜在的な脳脊髄液減少があったと仮定すると)低髄液圧性の頭痛が顕在化した可能性も考えますし、たとえ高熱でなくとも動くと悪化することから、髄膜炎や髄膜脳炎も否定できません。頭痛外来や神経内科にて起立性(起立や座位で悪化する)頭痛なのか?髄膜刺激徴候の有無の診察を受け、脳脊髄液検査が必要となうる可能性も予想されます。一方、微熱に疲労が持続したり、体重減少もある場合には、慢性疲労症候群も視野に入れつつ、全身性疾患(筋疾患、感染性疾患、内臓疾患など)も否定する必要があります。また、最近になる前には(既往として)、一次性頭痛である生あくび、頚凝りと悪心を伴う片頭痛がなかったか?ついつい市販薬(消炎鎮痛薬や抗生剤)を連用していなかったか?(連用すると肝障害や腎障害や血液障害を来す可能性がある、体力や免疫機能が落ちていなかったか?)、近くに神経内科がなければ、一般の脳外科でもよいですが、ぜひとも急いで「頭痛外来」、または「神経内科」の受診が必要と考えます。

Q

ある雑誌でよい睡眠は枕からと言う記事を読み、肩こりもあるので枕を新しくしました(いままでのよりちょっと固め)。それが原因なのでしょうか?最近、朝から頭痛と肩こりに悩まされています。夫は枕があってないのではと言うのですが、枕のせいで頭痛が起こるのでしょうか?

性別:女性

年齢:42 歳

ハンドルネーム:アラフォーママ

いつから頭痛がはじまったか: 1 か月前から急に頭痛が~~

A

あなたの場合は、50歳以下ではありますが、最近になって急な頭痛が起きた(悪化した)のであれば,念のために二次性頭痛(頭痛持ちでない頭痛)の鑑別を脳画像や器質的病変や採血検  査での炎症反応や感染症の検査を一度受ける必要があります。二次性頭痛が否定されましたら、もともと一次性頭痛である生あくび、頚凝りと悪心を伴う片頭痛がなかったか?無理な姿勢やストレスの多いライフスタイルになっていないか?ついつい市販薬(複合配合の市販薬・ロキソニンなどの消炎鎮痛薬の連用やカフェインの多飲(コーヒー以外の茶やドリンクも多くなかったか?)を連用していなかったか?枕や首の襟、頭を櫛でとく、腕時計など頭や首さらには上半身・腕などに巻   き付くもので、通常は感じない刺激でぴりぴり・ジンジンとする不快なしびれを伴う拍動性(ドクドク・ずきずき)や頸から顔の筋肉のこわばりがあるのでしたら、片頭痛に関連するアロディニア(異痛症)の疑いもあると考えます。アロディニア側を下にして痛みが悪化し眠れなくなる患者さんをお見受けいたします。また、アロディニアの症状を伴う片頭痛の方はトリプタンの効き目が悪いことが解ってきています。頭痛外来での診察をお勧めいたします。

 

アロディニア(異痛症):<頭皮アロディニア>繰り返す片頭痛で脳が過敏になり、通常は痛くない刺激を痛みと感じること。例えば、顔に風が当たるとしびれていたい、眼鏡やイヤリングが不快、頭皮にくしやブラシが痛くて使えない、髪を結えない。<頭蓋外アロディニア>さらに脳が過敏になると頭皮や顔だけでなく、腕時計、シャツ、ベルト や靴下もきつく感じる。

Q

元旦からインフルエンザに感染しました。「A香港型」です。高熱に加えて吐き気などさまざまな症状をもたらすインフルエンザですが、今回は特に頭痛がひどくて頭が割れるのでは?脳がどうにかなってしまうのではととても心配しました。こんな時はタミフルと一緒に市販の鎮痛剤を飲んでも大丈夫なのでしょうか?どうしてインフルエンザに感染すると頭痛がするのでしょうか?

性別:女性

年齢:22 歳

ハンドルネーム:やっちゃん

いつから頭痛がはじまったか:インフルエンザ感染

A

今回いただいたご質問は、インフルエンザの感染による頭痛の場合と限定させていただきますと、国際頭痛分類 3βでは「9.2 全身性感染症による頭痛」に該当します。一般に 9.2 は頭痛が目立たず、発熱や全身倦怠感、筋肉痛・咽頭痛・その他の全身症状が主とされています。しかし、一部の全身性感染(例えばインフルエンザ)では、発熱とその他全身の顕著な症状として“頭痛”もみられます。インフルエンザにおける頭痛は、発熱と同時に現れるのが普通で発熱と連動することがほとんどであるように思います。ところが、発熱がなくとも頭痛は生じることがありますが、この正確なメカニズムの詳細は確定していません。頭痛を引き起こすメカニズムはウィルス自体の直接的作用や体内のいくつかの細胞(活性化ミクログリアと単球マクロファージや活性化アストロサイトと血液脳関門および内皮細胞)がさまざまな免疫炎症性メディエイター(サイトカイン・COX-2/プロスタグランジン系・その他)が関係している可能性も考えられています。薬は、医療機関で抗インフルエンザ薬のタミフルをもらうときにあなたの体調や体質に合わせた鎮痛解熱剤(胃粘膜保護薬と併用または屯用座薬など)を処方してもらうのがよいでしょう。市販薬は、複合成分が配合されており、全身感染症であるインフルエンザには止めるべきです。一方、発熱も全身症状もさほど辛くないときに起き上がるとズキーンと頭痛がする場合(起立性頭痛様の頭痛)は、発熱や全身機能低下による脱水や水代謝障害によって脳脊髄液が減ったための頭痛とも考えられますので、鎮痛薬よりも水分と電解質の十分な補給(OS-1など)をしておくことが有効であると考えられます。

Q

特にこの時期は、忘年会・新年会とお酒を飲む機会も多く、次の日の二日酔い時には必ずと言っていいほど頭痛が伴います。こんな時に頭痛薬を服用しても大丈夫ですか?まだアルコールが残っているときに飲める頭痛薬はあるのでしょうか?

性別:男性

年齢:35 歳

ハンドルネーム:会社員

いつから頭痛がはじまったか:二日酔い

A

二日酔いによる頭痛はアルコール急性中毒が遷延して翌日まで残った状態です。国際頭痛分類3βでは、「8.1.4 アルコール誘発頭痛」のなかの『8.1.4.2 遅発性アルコール誘発頭痛』に該当します。この頭痛は片頭痛と症状が似ています(実際、片頭痛の症状の辛さを片頭痛もちでない人に理解してもらうには二日酔いの頭痛と同じ症状が何度も起こると説明しています)。動作で悪化する拍動性ズキズキガンガンする頭痛で動作で悪化する、めまい・耳鳴り、光や音が辛い、悪心・嘔吐、流涙・生あくび、倦怠感・全身におよぶ脱力・活力減退・注意集中力低下、脚がつる、胃腸障害・下痢…です。鎮痛薬はアルコールでタダレタ胃炎を悪化させるので勧められません。また水のがぶ飲みや冷たい水は胃を刺激しますし、電解質も低下させます。治療はなんといっても二日酔いにならないようにするのがベスト(アルコールは毒であることを忘れてはいけない)ですが、重症化しないためには、少なくともゆっくり飲む、食物繊維の多い海藻などや炭水化物などと一緒に飲んで、胃からの吸収を遅らせる、アルコールが肝臓でスムーズに代謝されるようにする。どうしても重症になってしまった場合で早期に回復させたい場合は病院を受診してブドウ糖・電解質入り点滴をするしかないでしょう。軽症なら粥や温かいスープ、糖質(ブドウなどの果糖、また蜂蜜もよい)を補給しましょう。

Q

私はもともとアレルギー体質で、花粉の季節やカビ臭い・埃っぽい場所では鼻づまりが起こります。昨年 11 月頃、風邪をひき、完全に治りきらないうちにインフルエンザに感染し、それからはずーっと体調がすぐれません。ずーと鼻がつまった状態が続き、頭痛がします。また、目の奥にも痛みを感じます。何か病気でしょうか?どの診療科を受診すればいいでしょうか?

性別:男性

年齢:30 歳

ハンドルネーム:いった

いつから頭痛がはじまったか:昨年末頃から

A

まず、アレルギー性体質(アレルギー性鼻炎・花粉症・喘息・アトピーなど)が長期にわたって続く場合には、ごく稀に難病(特定疾患)が隠れていることもありますので、念のために膠原病内科・総合診療科または神経内科の受診をお勧めいたします。さて、あなたの場合には、可能性として夏の紫外線や暑さで体力や免疫力が低下した晩秋から冬にもともとの片頭痛が悪化しているのではないかということです。慢性鼻副鼻腔炎が鼻副鼻腔性頭痛を呈したり、鼻副鼻腔炎が三叉神経を介して片頭痛を増悪させることもあります。 鼻副鼻腔炎で目にくる拍動性頭痛やだるさや吐き気があり動作で悪化する場合には、片頭痛の増悪因子として鼻副鼻腔炎が関与している可能性があります。また、紫外線や体力の低下が帯状疱疹ウィルスの再活性化に関与し、三叉神経を刺激して片頭痛の症状である目の奥の痛みを増強している可能性もあります。花粉症(鼻炎)に副鼻腔炎を合併しているか否かの画像(場合によっては採血)検査をお勧めいたします。頭痛外来を標榜している外来を受診してみてはいかがでしょうか?きっと根本病態と影響している因子(耳鼻科への橋渡しも)を診断してくれるはずです。

*副鼻腔は、鼻腔に隣接した骨内に作られた空洞であり、ヒトでは前頭洞、篩骨洞、上顎洞、著系骨導の4つがある。

*好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(アレルギー性肉芽腫性血管炎)は、先行する気管支喘息やアレルギー性体質(アレルギー性鼻炎・花粉症・喘息・アトピーなど)が長く続く場合、末梢血好酸球増多を伴って血管炎を生じ、末梢神経炎、紫斑、消化管潰瘍、脳梗塞・脳出血・心筋梗塞・心外膜炎などの臨床症状を呈する特定疾患の一つ。

Q

今年からパートで経理を手伝い始めました。最近、体がフワフワするようなめまいや、全身がだるく感じることがあり、その後、頭全体がひもで締め付けられるような痛みを感じます。痛みは日常生活に支障をきたすほどではないのですが、1~2時間で治まる時や、1 日中続く時があります。なれない仕事のせいなのか更年期なのか、医者に行こうかなと思っているうちに痛みが治まるので、まだ医者に行っていません。痛い時に受診した方がいいのでしょうか?

性別:女性

年齢:48 歳

ハンドルネーム:主婦

いつから頭痛がはじまったか:1か月前から

A

痛い時に受診する必要は必ずしもないと思います。起床時から午前中、そして午後から夕方、さらに夜と一日の頭痛関連症状(頭の絞扼症状・後ろの頚筋の圧痛があるか?・頭部がしびれるか?)と随伴する症状(ふらつき・倦怠・動作で悪化・音と光が煩わしいか?)を約1週間(覚えていれば 2 週間から1か月)の頭痛ダイアリーを頭痛外来に持参していただければ、新たな頭痛として緊張型頭痛が起きたのか?それとも、典型的な片頭痛が、長い経過で変容(変容型片頭痛と呼ぶ)していったのか?を診断するために『頭痛ダイアリー』に書いてみることをお勧めいたします。(①光と音が煩わしい頭痛、②締め付けられるが運動で改善する頭痛、③随伴症状;めまい・ふわふわ・倦怠、④薬の名前と服用回数 など)を書き込んでみてください。ひもや鉢巻に締め付けられる頭痛だから緊張型頭痛と思っていても、繰り返す緊張型頭痛が実は、慢性化した片頭痛であることもよく経験しますよ。

Q

若い時から便秘ぎみだったのですが、最近は 2 週間便秘が続くこともあり、力んで出した後に突然頭が割れるように痛くなります。力んでいるときには痛くありませんでしたが便が出終った直後に頭痛が襲ってきます。力みすぎて脳に異常が発生してしまったのでしょうか?これって便秘?頭痛どちらの医者に行くべきですか?何科を受診すればいいのでしょうか?

性別:女性

年齢:37 歳

ハンドルネーム:パート

いつから頭痛がはじまったか:最近

A

頭痛外来を受診される片頭痛の患者さんで、排便にせよ排尿にせよ、トイレでの用便の前後に吐き気を伴う拍動性頭痛発作を発現する片頭痛患者さんは少なくありません。片頭痛の発症するメカニズムには、排便や排尿などの“自律神経”と“セロトニン” との関連が重要です。自律神経は消化管に、セロトニンは血管に関与しています。一方、セロトニンは、消化管粘膜内で合成され、約90が消化管の運動を司っています。約 8 は血小板に入り血液中にあり、残りのたった 1~2が中枢神経にあります。この脳内のセロトニンは中枢神経系において脳の広範な機能を整えています。睡眠・認知・記憶・神経内分泌・気分や体温調整などの神経生理機能に関係しています。セロトニンは、各種ストレス(環境ストレス・化学ストレス・物理ストレス・精神ストレス)に影響を受け、不安・イライラなど抑うつ症状や衝動性(食欲など)に関与するとされています。一方、三叉神経血管系の病気といわれる片頭痛では、このセロトニンは発痛物質、血管作動物質として働いています。片頭痛発作は、このセロトニンが各種ストレスなどのなんらかの刺激(誘因)で血液中に多く放出されることで、まず脳内の血管が収縮し、その後に放出されたセロトニンが枯渇することで脳血管が異常に拡張することで、それが血管周囲の炎症を引き起こして痛み物質も放出されますます血管拡張と炎症とが引き起こされ、三叉神経を刺激し、頭痛が発生するというものです。頭痛を専門とする先生や日本頭痛学会が認定している頭痛専門医の先生の外来を受診することをお勧めいたします。

Q

最近、歯を差し歯に変えました。かみ合わせがしっくりしない感があるのですが、差し歯なのである程度仕方がないとおもい、慣れれば大丈夫かなと安易に考えておりましたが、肩こりや頭痛が起こるようになりました。歯のかみ合わせと頭痛って関係があるのでしょうか?何科に相談すればよいのでしょうか?

性別:女性

年齢:27 歳

ハンドルネーム:OL

いつから頭痛がはじまったか:最近

A

新たな頭痛が起こってきているのであれば、頭痛国際分類 11 番の『頭蓋骨、頸、眼、耳、鼻、副鼻腔、歯、口あるいはその他の顔面・頭蓋の構成組織の障害に起因する頭痛あるいは顔面痛』の中にある 11.7『顎関節症による頭痛または顔面痛』を疑います。

A. 頭部または顔面あるいはその両方の1か所以上の領域の再発性の痛みで、C および D を満たす。

B.  X 線検査、MRI またはコツシンチグラフィのいずれか1つ以上の検査で関節性顎関節症を認める。

C.  少なくとも1項目により、痛みが関節性顎関節症による可能性があることを示す証拠がある。

 1.   顎運動または固い物や噛み難い物を噛むこと、あるいはその両方により痛みが誘発される

 2.   開口制限または不規則な開口

 3.   顎運動時の、片側または両側の顎関節雑音

 4.   片側または両側の顎関節包圧痛

D.  顎関節症に対する治療成功後に、3か月以内の新たに起きた頭痛が消失し、かつ再発しないこと。

となっています。治療をやってみないと診断の確定に至らないというもどかしさがあります。

あなたはもともと片頭痛がありましたでしょうか?片頭痛の方は、ささいな環境の変化でも片頭痛が増えますからかみ合わせの変化は大きな変化だと思います。一般に、片頭痛の患者さんは、歯ぎしり・くいしばりが多いですが、あなたは歯ぎしりやくいしばりが以前からありましたか?この場合には、11.2.5 『頸部筋筋膜痛による頭痛』併発も考えられ、この筋筋膜痛に起因する緊張型頭痛(頸部筋肉が持続的な圧痛と同筋肉の持続する収縮がある)や筋筋膜痛からの関連痛であることがあります。頸部筋肉を圧迫することにより、痛む場所の頭痛が再現される場合には持続収縮筋からの関連痛による頭痛としてトリガーポイントにブロック注射を行うことで頭痛が改善することがあります。また、あなたに片頭痛もある場合には片頭痛の治療(特に予防)を徹底することで、はぎしり・くいしばりが軽減する見込みはありますが、難治の場合には、歯ぎしり・くいしばりコントロールのため顎関節症専門医との連携も考慮して行くべきです。

Q

最近、雨が多いですね。雨の日が続くと頭痛がひどくなります。以前から肩こりからくる頭痛はあったのですが、ここ1~2 年は梅雨や秋雨など長雨の時に、頭痛がひどくなります。最近の秋雨前線で頭が重い感じでこめかみあたりが、ずきんずきんと、体全体がだるいし、雨の時にできる頭痛対策はありますか?

性別:女性

年齢:55 歳

ハンドルネーム:おばさん

いつから頭痛がはじまったか:ここ 1~2 年

A

頭が重いうえにこめかみのずきんずきんは不快で気が滅入りますよね。片頭痛の患者さんには、特定の状況のもとで発作が起こりやすい、または程度が重くなることがよくあります。日常生活のなかで誘発因子・増悪因子をうまく避ける(せめてうまく対処する)ことは片頭痛の予防につながることが分かっています。片頭痛の患者さんは、実に約75%に何らかの誘発因子があるとされています。それは(物理的・化学的・肉体的・精神的)ストレス、精神的緊張、疲れ、睡眠、月経周期、“天気の変化”、温度差、頻回の旅行、臭い、空腹、アルコールなどです。天候は、片頭痛患者の 53%の方が時々、11の方がたいてい誘因になると感じています。まず、新聞などの天気予報で等圧線が密な地域に入ろうとしているときなどは注意しましょう。そして、ご自身にとって天候より優位な誘因を除去しましょう。一般には、天候や気圧の変化より誘因となるとされているのは、ストレス・まぶしさ・空腹・睡眠覚醒サイクルの乱れ・臭いとされています。日ごろからこれらをできるだけ除去したり、うまく対処することを心がけましょう。なお、『頭痛外来』では、また重要な予定のときにいつもの頭痛が起こって、つらい目に会う患者さんには特に良い予防療法や天気の変わり目に片頭痛の予兆が起こってきたときの治療も行われています。

Q

約 1 か月前頃から、背中がみょうに痛痒い感じで違和感があり、そのうち湿疹が出てきたので、皮膚科にいったら帯状疱疹と診断されました。飲み薬と塗り薬を処方され 1 週間になります。先生にはゆっくり休むようにと言われたのですが、仕事も忙しく休んでいる場合ではないのですが、最近、頭の右側も痛くなります。帯状疱疹の薬と一緒に市販の頭痛薬を飲んでも大丈夫ですか?

性別:男性

年齢:48 歳

ハンドルネーム:会社員

いつから頭痛がはじまったか:1 か月前

A

ご心配でしたね?体力と免疫力が落ちていたのではないでしょうか?市販の頭痛薬は、ごく軽度の片頭痛を除いて片頭痛には市販薬の効果は期待できません。あなたの症状は、帯状疱疹ウィルスの再活性化による“片頭痛の増悪”の可能性を第一に考えます。帯状疱疹ウィルスと神経と血管とは密接に関連していることが分かってきています。帯状疱疹ウィルスは水疱瘡を引き起こすウィルスと同一のウィルスです。水ぼうそうが治癒しても、帯状疱疹ウィルスは‘潜伏’という形で神経節に遺伝子としてずっと潜んでおり、体内から完全に消えないとされています。日本人の9割以上が潜伏しているとの報告があります。帯状疱疹が背中の上方の頚神経領域に及ぶ場合には、片頭痛と密接な 関係の三叉神経と頚神経には複合体を後首の項付近(三叉神経頚神経複合体と呼ばれる)にも影響が及びやすいと考えます。頭部の神経(大後頭神経・小後頭神経・大耳介神経 など)と三叉神経とは脳内で常に情報の交換をしているため、どちらか一方の神経領域 に疼痛が起こると、連動してもう一方の神経領域にも疼痛が出ることもよくあります。また、もし、あなたが光・音・臭い過敏があり、乗り物が苦手であれば、帯状疱疹ウィルスの再活性化による頭痛持ちの片頭痛が増悪した可能性を考えます。さらに、背中の帯状疱疹が治った後に帯状疱疹後神経痛を起こすこともあるので、『頭痛外来』または日本神経学会認定専門医が在籍している『神経内科』への受診をお勧めいたします。       

Q

小さい頃から、鼻がつまるとついつい鼻をすすってしまう癖があります。また、場所や状況によっては鼻をかむことができずにすすってしまうこともあります。子供の頃は感じたことがなかったのですが、最近、鼻をすすった後、頭痛がするようになりました。鼻づまりと頭痛って関係あるのでしょうか?

性別:男性

年齢:25 歳

ハンドルネーム:会社員

いつから頭痛がはじまったか:最近

A

子供の頃に頭痛がなかったのに、成人を過ぎて鼻水(花症状)と頭痛がおこります。まず、経過が長い鼻・副鼻腔症状がありますので、頭痛外来を介して耳鼻科医にご紹介いただくことをお勧めいたします。

国際頭痛分類 ICHD3β(A11.5 鼻・副鼻腔疾患による頭痛、A11.5.3 鼻粘膜,鼻甲介, 鼻中隔の障害による頭痛)として、臨床的に鼻の内視鏡的にまたは画像的に鼻腔内に肥厚性か炎症性の病変(例;水泡性甲介や鼻中隔棘)が示される、原因となる証拠として、以下の少なくとも 2 項目が示される。

1.      頭痛は鼻内病変の発症と時期的に一致して発現する。

2.      鼻病変の改善(治療の有無にかかわらず)もしくは悪化と並行して、頭痛は有意に改善もしくは悪化する。

3.      病変部位粘膜の局所麻酔後に頭痛が有意に改善する。

4.      頭痛病変は頭痛と同側である。そして、他に原因がない。

を鑑別していただいた上で、頭痛もちの頭痛(片頭痛)に鼻・副鼻腔疾患が併発または影響している可能性を考えます。片頭痛は脳および脳硬膜の太目の動脈の異常拡張とその周囲の三叉神経終末から放出される神経血管炎症によって起こる痛みとされます。一方、鼻・副鼻腔炎症に伴って起こる頭痛は細菌やウィルスもしくは真菌性の炎症によって放 出される炎症物質による血管拡張によって起こる痛みと考えられます。両方とも血管の拡張に伴って痛みが起こっていることから共存(同時または重なった時期であったり相互に病状が関連)していることも多いことが分かっています。鼻・副鼻腔炎による頭痛も片頭痛も疑われたどちらが有意な病気か判断が困難な場合には、片頭痛の予防効果が あり、鼻炎やアレルギーの改善作用を有するロイコトリエン受容体阻害薬である、ブランルカスト水和物(オノン)やモンテルカストNa(シングレア)の効果が期待できます。また、耳鼻科の診断または頭部画像(頭痛外来)の所見で鼻・副鼻腔に細菌性炎症 の可能性が考えられた場合には、鼻粘膜修復作用を有し、低用量で長期投薬も可能なマ クロライド系の抗生剤(クラリス)を併用すると改善効果が期待できるものと考えます。

Q

大学に入学してテニスサークルに入部したためコンタクトレンズを使い始めました。たまに頭痛が起こるのですが、そのときにコンタクトをしていると目の奥が痛くなります。頭痛の時ってコンタクトレンズはしない方がよいのでしょうか?

性別:女性

年齢:19 歳

ハンドルネーム:大学生

いつから頭痛がはじまったか:大学に入学してから

A

もし、あなたが元々片頭痛なら、血管の拡張と炎症が脳幹部の三叉神経に伝わることで起こる頭痛と考えられています。頭部や顔の感覚を脳に伝える三叉神経が片頭痛によって刺激されると、顔や頭皮など頭部・顔面の末梢神経が過敏に知覚して‘頭部’アロディニアが起こります。さらに末梢感作を通過して、片頭痛の情報が視床(中枢神経)に到達すると、感覚神経の痛覚需要の領域が拡大し、頭痛側と反対側の上肢を中心とした違和感(チクチク・ピリピリ感)が生じてくるとされています。これが‘頭蓋外’アロディニアと呼びます。アロディニアが生ずると片頭痛の治療薬トリプタンの効き目が落ちることも分かっていて重要な症状です。さて、日常的には顔に風が当たると痛い、頭皮がピリピリする、髪の毛を結んでいるのが辛い、ブラシやくしが痛くて使えない、眼鏡、イヤリングが不快、痛い側が枕に当たると寝ていられない、手足のしびれ感、腕時計が不快、ベルトがきつい、布団や毛布が体に触れると不快、眼鏡の縁が肌に当たって痛い『コンタクトレンズがコロコロする』と言う人もいます。コンタクトをしていなくてもゴロゴロと異物感があると言われる人さえいます。この場合、コンタクトが合わない、ひどい眼精疲労かもと誤解する人もおりますが、そうではないことが多いと思います。

対処法として、女性であれば、前髪が目にかからないようにする(光の乱反射を防ぐため)、  髪を束ねない(引っ張られない)、首や肩を締め付けすぎる洋服を着ない、格子模様(コントラストの強い)服を着ない、ブラウスのボタンを緩めることが有効です。ただ注意してほしいのは、通常では感じない感覚で過敏になる“感覚症状”が出現する以前の段階では、普通の片頭痛ではなかったか?疲れ目や肩こりの頭痛だからと点眼薬や痛み止めや栄養ドリンクで我慢していなかったか?を思い起こしてみてください。もし、“アロディニアのない”片頭痛から“アロディニアを伴う”片頭痛に変容していっている場合には、片頭痛の慢性化の始まりであることもあります。コンタクトを止めて眼鏡にしても不快なままでは困ると思います。頭痛学会認定の専門医による『頭痛外来』の受診が望ましいと考えます。

*アロディニアとは、通常では疼痛をもたらさない刺激が、全て疼痛として、より(とても)痛く認識される感覚異常のことで、異痛症とも呼ばれている。神経障害性疼痛などの慢性疼痛によく見られ、帯状疱疹後疼痛・片頭痛などの疼痛メカニズムとして注目されています。

Q

仕事はデスクワークで座っていることが多いため、頭痛が始まると首を回したり肩を回したりしながら、靴下の上から足の裏の頭痛のツボといわれている場所を指圧し続けます。効いているような効いていないようなって感じです。薬をなるべく飲まない主義なのですが、やっぱり痛い時は、薬を飲んだ方が良いのでしょうか?薬以外に方法はないのでしょうか?

性別:男性

年齢:46 歳

ハンドルネーム:おじさん

いつから頭痛がはじまったか:45 歳を過ぎたころから

A

近年、薬(西洋薬)を飲まない、または薬と薬以外の治療(代替療法)とを組み合わせた治療により効果を引き出すことができるため、東洋医学による頭痛治療は脚光を浴びてきています。漢方薬はもとより、鍼灸やツボ(正式には経穴)も重要な位置を占めてきています。ツボ(経穴)は、気・血・水のうち“気”の存在を前提として身体をめぐる無形のエネルギーの流れる道を“経絡”と呼びその経路という道の主要な場所がツボ(経穴)と考えられます。気の停滞により気鬱や気逆、気が足りない(気虚)などを治していくのが漢方薬であり、気の停滞(邪気)が集まるのが身体に無数にあるツボ(経穴)と考えられています。

頭痛に関連するツボは、百会・風府・風池・天柱・肩井…など数多くあります。緊張型頭痛に良いとされるのは、『風池(ふうち)』:頭を支える2本の太い筋(僧帽筋)僧帽筋の左右両側にあります。首筋のこりや痛みからもたらされる頭痛や手足のしびれ、眼性疲労などにも有効で、頸の後ろの髪の生え際のくぼみにある。乳様突起(耳の後ろの突起)と天柱の中間ここを刺激することで即効性も期待できます。『天柱(てんちゅう)』:頸の後ろの髪の生え際で、二本の太い筋肉の外側にある。前述の『風池』の少し内側にあります。一方、片頭痛に有効とされるのは『頷厭(がんえん)』:側頭部にあり、前髪際外角部と耳介頂点を結んだ上 1/4 の点です。なお、片頭痛の方でも筋性ストレスが強い方には、『風池』・を押し重く響くようにする、『天柱』をマッサージする“天柱マッサージ”有効です。日本頭痛学会HPの市民向けの“頭痛を知る”に頭痛体操が載っております。ツボと組み合わせるとより有効であると思います。

間中らは、頭痛の芽(芽)として内的要因として、遺伝・性格行動特性・内分泌。身体的要因(共存症)として、肥満・いびき・睡眠時無呼吸・精神疾患・心理社会的ストレス・顎関節症。外的因子として、鎮痛薬乱用(使用過多)・カフェイン・頭部外傷を挙げており、痛いからと安易に痛み止めを飲むは止めるべきです。頭痛の芽を減らすことをしても回数が減らない・生活や仕事に支障がある場合には日本頭痛学会認定の頭痛外来の受診をお勧めいたします。

Q

2年前(2013年秋) 質問内容:脳脊髄液減少症の可能性はありますか?

発症直前に大きな怪我はしていません。頭や身体に強い衝撃を受けた可能性があるとして考えられるのは発症の1年前までやっていた剣道です。衝撃を受けてから1年後に発症することはあるのでしょうか?

現在の症状(毎日)

・頭痛(寝ていても痛いが起立時よりは楽)

・首や背中の痛み

・顎の痛み、顔が常にこわばっている感じ

・立つだけで脈がはやくなる

・朝、起きれない            などです。

脳脊髄液減少症の主症状である目眩は調子が悪い時、たまに起こりますが数秒でおさまります。今は起立性調節障害と診断されていますが頭痛薬はあまり効きません。

性別:女性

年齢:17 歳

ハンドルネーム:ヒナ

​いつから頭痛がはじまったか:

A

かなり長期にわたりお困りですね。脳脊髄液減少症は、なんらかの原因で髄液が入っている脳脊髄腔から髄液が漏出し、脳脊髄液が減少して、大脳・小脳・脊髄などが下垂し、頭痛だけでなく中枢神経系・自律神経系・循環器系・感覚系・免疫系・消化器系、その他に倦怠・易疲労など多彩な症状が現れる病態とされています。本邦でもここ10数年、原因のあるもの原因のないもの(特発性)の報告も増えていますが、決定的な確定診断がないのも現状といえます。外傷(受傷)時に髄液圧が一気に上昇したことにより、くも膜が剥がれたり、神経根部で硬膜がメッシュ状に弱って留まっていれば、数年後の軽微な外傷でもメッシュ状弱った硬膜から硬膜外に髄液が流れ発症することもあると考えられています。お困りの各症状ですが、脳脊髄液減少症が関与している可能性はありますが、それ以外の原因がないのか今一度考えるべきではないかと考えます。つまり“慢性連日性である頭痛”としてとらえるべきだと思います。頭痛もちの代表である片頭痛をこじらせて(慢性片頭痛や薬剤使用過多にともなう頭痛を併発していないか?)、慢性緊張型頭痛はないか?持続性片側頭痛・新規発症持続性連日頭痛も混ざっていないか?さらに、起立性(起立時におこる)頭痛では、脳脊髄液減少症(脳脊髄液漏出症)と体位性頻脈症候群(体位性頻脈症候群は頭痛やめまいの合併が多く、睡眠相が後退し朝起きれないことや鎮痛薬の効果がない疾患)の鑑別も必要です。当時の剣道で脳脊髄液が漏れたのではないか?という不安がストレスとなり自律神経(交感神経)を緊張させて頭痛症状が強くなることもありますし、 くしゃみだけでも髄液が漏れるとも言われていますし、誘因がなくとも漏れるとも報告もあるぐらいですから、当時のことをあまり責めすぎないことも大切です。単に‘起立性調節障害による頭痛’とあきらめないで、もう一度、可能性のある各種頭痛性疾患の診断のために、頭痛外来での診察と検査をお勧めいたします。

Q

腹筋や背筋ヨガなどの寝姿勢から急に頭を持ち上げる姿勢になった時にグワングワンと激しい頭痛がする時があります。

頭を垂れて安静にしていれば治まるのですが 皆と一緒の動きが出来ません。何故でしょうか?対処法を教えてて頂けると助かります。

性別:女性

年齢:51 歳

ハンドルネーム:yako

いつから頭痛がはじまったか:何年も前から

A

お困りですね。普段、起立時に立ちくらみや“ふわふわとするめまい感”はありますか?体動(急に頭を持ち上げる動作)でグアングアンとはふわふわと平衡機能障害(片頭痛に伴う自律神経障害)を合併した頭痛(拍動性頭痛)で安静で改善しており、片頭痛を第一に疑います。また、頭の位置が変化して内耳にある三半規管が刺激されると、それに反応して、短時間の回転性めまいが生じます(これは片頭痛と同じく女性に多い(全体の7割)ことが報告され、平衡感覚神経の過敏ともいえる“良性発作性頭位変換性めまい”か、これは頭を動かしたときに自分自身か周囲のものが回転しているような感覚が短時間生じます。吐き気や嘔吐がみられることがあり、眼球の動きが異常(眼振:眼球  震盪という自分の意思とは関係なく眼球が動く現象)になることもある疾患です。または、片頭痛に伴って認められる自律神経症状(起立性低血圧)と片頭痛に伴う動作過敏(人混みでの体動で悪化)の可能性を考えます。頭痛持ち(片頭痛)のひとは、慣れないことを突然開始すると悪化することが多いので、徐々に動作を始めることで軽減すると思います。また、少し糖分(黒糖など)を摂取し、脳にエネルギーを補給してから運動を行いましょう。なお、念のため頭痛外来で他の因子(副鼻腔疾患・採血で貯蔵鉄や甲状腺ホルモンや微量炎症物質など)についても検査と診断を受けることをお勧めいたします。

Q

ソフトテニス部です。毎日練習があります。雨の日も筋トレや階段ダッシュがあり、その日はとてもつらいです。自分では、偏頭痛だと思っていますが、治し方、薬の種類などがよく分かりません。痛い時は特にジャンプすると痛みが増します。どうすればよいですか?

性別:女性

年齢:15 歳

ハンドルネーム:ソフトテニス部

いつから頭痛がはじまったか:2014年5月~

A

片頭痛とは、ただ片側の頭の痛さだけではなく、疼痛よりも日常生活を阻害してしまう様々な神経症状(視覚症状・感覚症状・自律神経症状)や環境(悪天候など低気圧や高温で悪化)ことが特徴です。片頭痛の方の脳は興奮性が高いという遺伝的素因があることが分かっていますが、画像で異常がないと言われ、ただの頭痛だから痛み止めを飲んでなさい!と言われ、市販薬の連用が始まってしまう方も多いのも実情です。ここ数年の薬が効いているのか?いないのか?誘因(人混み・高温・空腹・急に運動を開始したこと・突然運動を止めたこと・ドリンクを含むカフェインなど)や、さまざまな随伴症状(自律神経症状・胃腸症状)、倦怠・吐き気・めまい・しびれ・頭の痛さ、肩と誤解が多い首スジの圧痛)、症状の強さ・長さ・支障度と、治療薬(何を飲んでどうだったか?)を頭痛ダイアリー(頭の痛さだけではない脳症状日記)に書いてみることをお勧めいたします。余裕がありましたら、天気・気温や生理(月経)・体温との関連(高体温後の生理-1日目が多い?外気から室内に入った後?)、クラブのイベントとの関係(緊張の後?)、起立での増悪や夕方の頭痛(脳脊髄液減少の可能性)、曜日との関係(平日の午前に多い?)や、食事の種類との関係(亜硝酸塩が多いジャンクフード)を客観的に記録してみて、起こり方(涙・あくびの予兆ありか?)や、平日登校時に起こる?暖房の効きすぎた風通しの悪い部屋の環境、ブルーライト(テレビだけでなくスマホやゲーム)の多さなどライフスタイルを見詰め直してみましょう。脳の特徴(痛みのない片頭痛とされる自家中毒症状があったか?吐き気や腹部の不快が多かったか?など)も思い出しながら書いてみましょう。また、お母さまが生理痛(片頭痛)に悩まされていなかったか?なども思い出して書いてみましょう。ぜひ、日本頭痛学会認定「頭痛外来」を受診することをお勧めいたします。きっとあなたの脳の状態を診断してくれると思います。繰り返す(反復性)頭痛は、一度良くなると、それまで悪かったことが不思議なくらいすっかりと良くなることを経験していますのであきらめないで治療を受けてほしいと思います。

Q

私の仕事はフリーライターです。取材をしたりパソコンのインターネットで調査したりしながら原稿を書いて(入力)います。週の半分は外に出て、後の半分はパソコンの前で作業をしています。パソコンでの作業中のこと、もともと肩凝りだったので昔から首から肩が痛いのと肩がパンパンな時は頭痛もあったのですが、最近は老眼が始まり夕方になると目頭が痛くなり頭痛が始まります。整形外科なのか神経内科なのか眼科なのか、どの診療科を受診すればよいのでしょうか?

性別:女性

年齢:52 歳

ハンドルネーム:フリーライター

いつから頭痛がはじまったか:最近

A

どの診療科か?お悩みでしたら日本頭痛学会の認定した専門医が診療するいわば“頭痛科”に該当する『頭痛外来』がよいでしょう。これは,ある病院で頭痛を多く見ている外来という呼び名の外来ではありません。専門医の認定を受けるためには、その前にすでに神経内科や脳神経外科の専門医であることが条件です。さらに学会が認定した教育研修施設で数年の頭痛の診療経験があり、代表的な片頭痛・群発頭痛や薬剤使用過多による頭痛症例のレポートを提出しなければなりません。また、頭痛に関する学会発表や論文(著作)があることも条件です。さらに頭痛に関連する広い見識を脳科学に基づいた脳や血管の解剖・生化学・薬理学および診断と治療に関する専門医試験に合格したことをもって専門医に認定されます。その後も5年ごとに更新するためには、頭痛学会総会に参加したり、関連学会で研さんを積み常に頭痛の病態や治療のアップデートが求められています。頭痛に関連するお困り事は、いわば“頭痛科である『頭痛外来』”を受診してみてください。

Q

最近、頭痛と耳鳴りが起こります。そして食事の時、あごがかくかくと音がして耳にかけて多少痛みがあります。これって、頭痛、耳鳴り、あごは何科に行けば見てもらえるのでしょうか?

性別:男性

年齢:28 歳

ハンドルネーム:会社員

いつから頭痛がはじまったか:最近

A

頭痛だけでなく耳鳴りと顎の痛みもありお困りと思います。頭痛外来で多くの患者さんを診療していますと、大きく①片頭痛を発症後に、「片頭痛は年とともに良くなると聞いた」・「頭痛ぐらいで病院に行けない」・「頭痛は、検査で異常なく肩こりが原因だと言われたから」と市販薬(消炎鎮痛薬)などで我慢し続けしまった(適切な治療を受けていなかった)中高年者、②幼少時から片頭痛をお持ちであったにもかかわらず長年(10 年から 20 年以上)診断に至らず、長い間未治療であった患者さんでは、あなたのような症状(頭痛だけではない不快な脳由来のさまざまな症状;耳鳴り(片側だけでなく両側)・めまい・しびれ・噛み締め症など多数)を呈する方が少なくありません。一般に、片頭痛の患者さんは、脳の興奮性が高く、くいしばりや歯ぎしりが多いとされています。あなたは歯ぎしりやくいしばりが以前からありましたか?もしそうであるとすると、二次性に顎関節症関連症状や胸鎖乳突筋起始部から終点(乳突起)に関連痛として耳周囲に痛みがある可能性があります。さらに通常は、後頸部(三叉神経頚神経複合体付近)に圧痛が多く認められますがいかがでしょうか?まず、あなたの主訴である頭痛の片頭痛関連症状としての耳鳴りと顎の痛みが起こっている可能性を考えて『頭痛外来』を受診した上で、二次性に顎関節障害が高度であることが分かれば、適切に歯科口腔外科にナビゲートしていただけると思います。

Q

中学 1 年の娘の母親です。娘は生後 6 か月で水頭症にてシャント手術をしました。幼稚園頃から、夕方頭痛と嘔吐が続くようになりました。原因はわからず、痛み止めと吐き気止め座薬で様子をみてました。その後も時々同じような症状が続きました。小学 4 年頃セレニカが処方され、しばらく落ち着いていましたが、小学 5 年から頭痛、嘔吐の症状が増え小学 6 年ではシャント不全にて手術しました。中学になり、真夜中に突然頭痛、嘔吐がはじはり、痛み止めは効かずのたうちまわるのが24時間続くようになりました。小児神経内科、脳外科は同じ病院です。予防薬で漢方が追加になり、発作時にマクサルトやイミグラン点鼻薬が処方されましたが、効かずに予防薬でミグシスが処方され、毎日3種類の薬を飲んでいます。普段でも軽い頭痛は続いているようです。学校、部活は休みがちですが、理解してもらっています。頭痛があっても、頑張っている娘に少しでも、頭痛をなくしてあげたいと思うのですが、薬は増えるだけなのでしょうか?睡眠は遅くても10時までは寝かせるようにしています。

性別:女性

年齢:13 歳

ハンドルネーム:学生

いつから頭痛がはじまったか:3 歳

A

国際頭痛分類第3版(ICHD-3β)7.1.3 『水頭症に起因する頭蓋内圧亢進による頭痛』頭蓋内圧亢進や水頭症による他の症候を伴う水頭症によって引き起こされる頭痛で、水頭症の解消により改善すると記されています。また、コメントには、正常圧水頭症は、ときどき軽度の頭重感を起こすが、通常は頭痛の  原因にならないとも記されています。

この ICHD-3βには、一次性頭痛(頭痛の原因が他になく、すなわち何らかの基礎疾患がなく、頭痛自体が病気の頭痛)か、二次性頭痛(別の病気が原因と  なる頭痛)か、あるいはその両方か?が繰り返し出てきます。つまり、一次性  および二次性頭痛双方が、密接に影響し一体となっている、あるは双方を悪化させていることを意味しています。

したがって、あなたの娘さんの場合には、一次性頭痛(おそらくは片頭痛であると思いますが)の周辺(ブルーライト以外の片頭痛の誘因となるライフスタイルの洗い出し)と、(水頭症以外の)二次性頭痛を今一度スクリーニングしてみる必要があると考えます。頭痛の原因となることが知られている他の疾患と時期的に一致して、以前から存在する片頭痛が有意に悪化した場合(通常、頻度や重症度が2倍かそれ以上になる)には、元々ある片頭痛およびその疾患に応じた二次性頭痛の両方があるとして診断(最初から診断は難しい場合も多い)いたします。また、二次性頭痛自体が一見軽微に思えても、元々の一次性頭痛(特に片頭痛)を慢性重症化させていることもよく経験されます。

例えば、実際の頭痛外来では、治療前には、そこまで悪化させているとは診断していなくとも、一次性頭痛(片頭痛)がある方に、二次性頭痛(鼻・副鼻腔炎による頭痛や帯状疱疹関連頭痛など)も合併した患者さんの二次性頭痛の治療をすると、二次性頭痛の症状(鼻閉・頭重やチクチク痛いなど)の軽減以上に、光・音・臭いが不快で体動(日常的な階段昇降程度)でも悪化する繰り返す拍動性頭痛や吐き気(嘔吐)および頭鳴りが特徴である片頭痛自体の重症度や頻度の改善、さらには、低下していたトリプタン(マクサルトなど)の効き目が高まることを経験します。つまり、合併していた二次性頭痛(鼻・副鼻腔炎による頭痛や帯状疱疹関連頭痛など)が、元々の一次性頭痛(片頭痛)を治療前に予想していたよりも、ずっと増悪させていたことが、治療途中から分かることも多いのです。

Q

1歳のやんちゃな息子がおり、ホントは、病院でよく効く頭痛薬を処方してもらえればいいのですが、子育てや家事でバタバタしていてなかなか病院には行けず、市販薬で間に合わせています。薬っていつも同じものを飲んでいると効かなくなるのでしょうか?たまには、違うメーカにすると良いのでしょうか?

性別:女性

年齢:26 歳

ハンドルネーム:ママさん

いつから頭痛がはじまったか:3 か月前頃から

A

お気持ちも分かるのですが、あなたのような場合には、新たに発現してしまう頭痛、別名“落とし穴頭痛”に十分な注意が必要と考えられます。それは、頭痛を抑えるはずの薬が招く頭痛である『薬剤過剰使用に伴う頭痛(以前は、  薬物乱用頭痛と呼ばれていた)』という頭痛です。

この頭痛は、一次性頭痛(他に原因がなく、頭痛自体が病気である頭痛のこと)がある人が、消炎鎮痛薬など急性期治療薬の長期間内服を続け、そのうちにその量も増えていき、薬の飲み過ぎ(使用過多、ひいては乱用)によって逆に、毎日頭痛が起きるような症状の頭痛(落とし穴頭痛;日本に約 1000 万人とも推定さています。片頭痛の 840 万人よりも多い)のことです。原因薬剤は、以前の片頭痛治療薬であるエルゴタミン製剤、近年の片頭痛の特異的治療薬であるトリプタン製剤、オピオイド、消炎鎮痛薬などがあります。日本では、OTC(市販薬;複合消炎鎮痛薬)の飲み過ぎが、最も多く、次いで、単一の消炎薬や鎮痛薬(アスピリン、アセトアミノフェン、NSAIDs の全て)と指摘されています。

近年は、市販薬だけでなく、本来、片頭痛の特異的治療薬であるトリプタン製剤での使用過多による頭痛も増えてきております。

また、疼痛全般に用いられ始めているオピオイドによる頭痛も見られ始めていることから、日本頭痛学会・頭痛協会などが、注意を喚起しています。急性期治療薬(エルゴタミン・消炎鎮痛薬・オピオイド・トリプタン製剤)は、あくまでも頓挫薬であり、“飲めば飲むほど良くなっていくことは、決してない”ことを肝に銘じるべき(患者さんも医療者も)と考えます。したがって、片頭痛の治療薬には、予防薬(①頭痛の回数を減らす②頭痛の重症度を下げる③頭痛の持続時間を短くする④急性期治療薬の効果を高める)の併用することが必要となることが多いです。また、頭痛外来を受診し、頭痛ダイアリーをもとに、ご本人のライフスタイルや発作の誘因を見極め、医師ばかりでなく、多職種のコメディカル(頭痛ナース・理学療法士・作業療法士・臨床心理士など)と一緒に診療を受けることが治療の成功につながりやすいと考えます。

Q

学生時代から偏頭痛で悩んでおり、頭痛が始まると、光や音が辛く、たびたび嘔吐します。吐いた後は楽になることも多く、自分で指を喉に突っ込んで吐く事もあります。偏頭痛が心配で、オフィスで出来る仕事を希望し現在は、営業事務を行っております。

性別:女性

年齢:28 歳

ハンドルネーム:OL

いつから頭痛がはじまったか:中学生の頃から

A

片頭痛回数の多さ・病院受診の困難さなどにお困りですね。さて、片頭痛は、 “頭の痛さ”だけではない様々な症状(めまい・耳鳴り・しびれ・吐き気・腹痛・眩しさ・音がうるさい・喰いしばり・集中困難…など)生活支障度が高い症状があります。女性の健康寿命を約2年短くするという報告もあるくらいです。“たかが頭痛”で済まさないでほしいと思います。それでは、頭痛発作を繰り返す原因ですが、たくさんありますが、『ライフスタイル』・『ご本人の体質』  および『長年の予防不足』影響を受けることが分かっています。「週の金曜日に仕事のピークを持って行き、日曜日に頭痛で台無し(月曜日も倦怠が残る)」、「混雑する乗り物での通勤で、悪心・たちくらみ」、「PC画面を見る時間が長い仕事で、流涙やこめかみの拍動・後頸部がガチガチ」、「子育てと姑のストレス」、「天候(台風・低気圧)の影響」・「ファーストフードやラーメンなど血管拡張物質の増加と脳を安定させる食事の減少という食習慣」・「女性ホルモンの影響を受ける片頭痛、これを生理痛と間違い消炎鎮痛薬」…など、現代日本のライフスタイル(特に女性?)は、脳を不快にする環境および習慣が多いと考えられます。あなたの場合には、頻回の受診が難しいので、これらの原因の中から一つ一つ見直してみてください。

ところで、過疎地域医療や救急医療の位置づけであった『遠隔診療』が、最近になり、政府の医療・健康増進の戦略の一つとして、PC 画面やスマホのオンラインによって、医師との対面診察や処方が受けられるシステムが広がりつつあります。年、数回は頭痛専門医を受診して脳の健康診断や診察を受け、片頭痛予防薬を選択し、普段はオンラインで診察と処方がもらえる可能性も出てきています。あきらめず頑張りましょう。

Q

先日 3 日間、熱が下がらず結構重症な風邪を引き 1 週間も寝込みました。その間は、頭がガンガンしていたのですが、風邪は治り普通に通勤できるようになりましたが、まだ頭痛が残っています。頭の芯が痛いような、たまに強く痛くなる時も、一時的なものではなくこのまま頭痛は続くのでしょう  か?。

性別:男性

年齢:27 歳

ハンドルネーム:会社員

いつから頭痛がはじまったか:風邪から頭痛に

A

風邪は万病のもととも言われ、ご心配ですね?様々な何らかの感染症の罹患した場合は、60%以上が頭痛を経験すると報告されています。国際頭痛分類(ICHD3β)の第 2 部 二次性頭痛(くも膜下出血や髄膜炎など、何らかの岸的疾患の一症状として頭痛が現れるグループ)のなかに「感染症による頭痛」と  してまとめられています。1.頭蓋内感染症による頭痛、2.全身性感染症による頭痛、3.ヒト免疫不全ウィルス/後天性免疫不全症候群(HIV/AIDS)による頭痛、4.慢性感染症後の頭痛、その他があります。

二次性頭痛であると診断するには、①頭痛の性状、②感染症が頭痛の原因となることが証明されていること、③感染症と時期的に一致して頭痛を生じていること、④感染症の寛解後3か月以内に頭痛が軽・消失すること、とされています。実際の臨床(外来・病棟)現場では、ただ3か月待って、治った後に診断が  分かったというわけにはいきません。したがって、初診時に頭痛の特徴:頭痛の性状、痛みの頻度・持続時間・痛む部位など)、局所神経徴候(髄膜刺激徴候など)や脳症(脳波・脳画像(脳MRI・脳血管 MRA)など)および頭蓋内圧亢進(眼底検査)および発熱・呼吸・腹部・皮疹など身体症状に対して(視診・聴診・  打診など診察と採血:炎症や貧血・多血・下垂体ホルモン・甲状腺ホルモン・ヘルペス抗体価など採血)や必要に応じて脳脊髄液検査(髄膜脳炎など)を行う場合もあります。

頭痛外来で診療していますと、喫煙歴がある方に多いですが、うつむくと頭重や頭を縦に動かした時に、あなたのように‘頭の芯’や‘てっぺん’が痛いという場合、副鼻腔の奥の蝶形骨洞に副鼻腔炎があることを散見いたしますが、ご記載いただいた症状だけからでは確定できません。

ここは、やはり慎重に考えるべきだと思います。“頭痛”自体はありふれた症状のひとつですが、ときに重篤な後遺症や生命を脅かすもともあり、自覚症状  は風邪であっても何らかの‘感染症’の先行・初発症状となることがあります。あなたの場合は、神経内科・総合診療科を受診してみてはいかがでしょうか? もし、感染症が改善寛解後も頭痛が治らない場合には、希少な二次性頭痛や潜在的な一次性頭痛に影響を与え、一次性・二次性頭痛が混在している可能性もあり『頭痛外来』にご紹介いただけるのではないかと思います。

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現在高校1年生の息子の頭痛がひどく、約1ヶ月学校に行けない状態が続いています。初めて頭痛が起きたのは中学2年の時で、起立性調節障害から片頭痛が起きていると小児科で言われ、ナチルジンを3ヶ月飲み、痛み出したらイミグラン点鼻薬を使用していました。季節の変わり目に症状が悪化することが多く、ひどくなると薬が何も効かなくなってしまいます。今までは、時が経つと自然におさまっていたのですが、今年は痛みがどんどんひどくなり、点鼻も効かず、マクサルトを試してみましたが少し良くなるぐらいで、またしばらくすると元の痛みに戻ってしまいます。MRI では全く異常がなく、精神科で診てもらうようにいわれましたがそこでも何もなく、脳神経外科に行っても別の鎮痛剤を出されるだけで、いっこうに良くなりません。今は起きているのも辛く、ずっと横になっている状態です。頭痛の前は学校にも元気に通い、友達と遊びに行ったり、部活も楽しく遅くまで頑張っていたのに、今は何も出来ず可愛そうです。今住んでいる所には頭痛外来専門の病院がなく、月に1度専門の先生がきて診察してもらっているのですが、連絡も取れないので指示を仰ぐ事も出来ず1カ月後の診察をただ待つだけです。今辛い頭痛をなんとかしたいのに、どうしたら良いのでしょうか?片頭痛だけの痛みなのでしょうか?

性別:男性

年齢:16 歳

ハンドルネーム:アメリカンドッグ

いつから頭痛がはじまったか:中学 2 年生

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ご心配かつかなりお悩みであることと存じます。まず、悪い状況を少しでも打開する切り口として、患者さんや家族だけで抱え込まずに、Web上の慢性頭痛の情報:「日本頭痛協会」https://www.zutsuu-kyoukai.jp/、間中信也先生の主宰する「頭痛大学」の案内板 http://zutsuu-daigaku.my.coocan.jp/、図書館で頭痛専門医(例:藤田光江先生、竹島多賀夫先生、大和田潔先生など)による著書を調べると、診断や治療法があるのが分かり、知識が増え視野が広がると思います。また、ご記載を読みますと、これまでは、頭痛を頭の痛い症状とされてしまうことも多い一般の小児科や脳神経外科で診療を受けられてこられたという印象があります。ここは思い切って診断や治療のリセットをお勧めいたします。日本頭痛学会認定の専門医をご参考にしてください。頭痛を脳や神経系の疾患として診療することを仕事としている“頭痛専門医による”「頭痛外来」での診察により、①頭痛がひどくて学校に行けないのか?②学校に頭痛の原因があるのか?③その両方か? ご本人とご家族別に診察を受け直してみましょう。受診までの移動時間や待ち時間受診費用など一見労力がかかるイメージもありますが、急がば回れという格言もありますね。頭痛専門医に直接、数回の診察を受けて、治療の「短期目標」と「長期目標」とが決まれば、自宅から通院しやすい一般病院やかかりつけ診療所にお手紙を書いてもらうこともできると思います。

また、最近は、頭痛 click というクラウドによる診療ツールにより頭痛の自己管理ができるサポートツールもあります。さらに近い将来、頭痛外来も遠隔診療(これまでは、主に離島などからの画像診断に使われた)の整備が進んできています。

もし、遠隔診療が受けられるようになれば、年に少数回の直接診察はあるとは思いますが、普段は頭痛専門医とご本人がPC画面やスマホ画面で診療を受けれる可能性も出てきています。諦めずに情報のアンテナを張り続けてみてください。

Q

私は肩こりからくる頭痛に悩まされています。以前、テレビで痛みと音楽の関係を研究する音楽治療評論家の藤本幸弘氏が、頭痛を抑えたかったらクラシック音楽の組曲「動物の謝肉祭」の「白鳥」を聴くとよいと言っていたと友人から聞きました。たくさんある曲の中からなぜこの曲なのだろうか?普段あまり音楽を聞くことはないので、信じがたいのですが、治るものならと、何回か聞いていると落ち着くような感覚になり痛みが少しなくなってくるような感じがありました。完全に痛みが消えたわけではありません。気のせいなのでしょうか?音楽で頭痛って治るのでしょうか?

性別:女性

年齢:44 歳

ハンドルネーム:OL

いつから頭痛がはじまったか:10 年前から

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音楽と頭痛は、「音楽」と「脳の機能」を考えると、関係が深いと考えられます。例えば、歩行障害や運動障害の方にリズミカルな音楽と一緒に動作をすると改善することや、一般の方でもBGM を聞きながら単純作業を行うと飽きずに長く続けられることを経験するかと思います。ところで、脳には、他の臓器にはないプラセボ効果という特徴があるのも無視できません。例えば、片頭痛患者に偽薬(プラセボ(効果のない薬:ただの粉))と真薬(効果のある薬)対照でダブルブラインド試験を行うと、偽薬(プラセボ)と真薬(現在承認されているトリプタンなど)とで、どちらを服用しているか本人も治療者も分からないで治療した場合、真薬ほどではないものの、偽薬(プラセボ)でも、改善効果が示されることが、よくあるとのことです。さらに驚くことに、薬理作用のない偽薬(プラセボ)でも脳の機能(神経伝達など)に効果が認められることが分かっています。*これは、真薬(海外の同疾患で効果が実証されている)であっても日本人で効果が実証されなくなってしまいかねない現象です。したがって、あなたのように、普段あまりクラシック音楽を聴かない人が、“もしかしたら頭痛が改善するのでは?と期待を持って”(実は、プラセボには、相手を喜ばせるという意味がある)音楽を聴いたことにより、脳の可塑性(改善しようとする作用)が働いたものと推測されます。かつ、音楽によって、リラックス効果(副交感神経機能を高め、交感神経過緊張が軽減)によって、全身の血液循環の改善につながっている可能性もあると考えられます。また、あなたは何回か聞いているうちにと記載されていることから、一度、何らかの音楽で効果を実感すると、その音楽を聴くと、治らないまでも悪化しないという安心効果(落ち着く)もあるものと推察いたします。