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片頭痛症状

Q

頭痛になるのか!?症状としては、いつも頭痛が始まると、必ず目がえぐられるように痛く涙が止まらなくなります。薬を飲まなくても数分でおさまりますが、とても気になります。病気なのでしょうか?

性別:

年齢:

ハンドルネーム:

いつから頭痛がはじまったか:

A

ある一定の時期(年に 1~2 回)に片側の目の奥(眼窩、眼窩上部または側頭部のいずれか1つ)の部分をえぐられる重度~極めて重度の頭痛が 15~180 分持続する。頭痛と同側に鼻閉または鼻漏(両方)、瞼のむくみ、額や顔面の発汗、瞳孔が小さくなる(または瞼が下がる)、じっとしていれない(力が抜けず力む)。発作頻度は 1 回/2 日~8 回/日であり,頭痛発作が起こり始めると 1~2 ヶ月の間,連日のように群発するのであれば群発頭痛(最強の頭痛性疾患)を疑います。脳の視床下部にある体内時計のプログラムの不具合から,頭痛信号が定期的に内頚動脈に到達して,血管に炎症を起こすという仮説があります。群発頭痛の患者さんは、片頭痛や緊張型頭痛と比べると、発作のひどさ(麻酔なしで歯髄を削られる、10 トンのハンマーで連打される)の割には、発作期間は恐怖に怯えますが、発作が無くなると、止まりました、とあっさりとした性格の方が多い印象があります。れっきとした病気ですから、診断のためにも、発作を軽減するためにも、頭痛外来の受診をお勧めいたします。

Q

私は、頭痛が始まる前に前駆症状が必ずあるので、悪化する前にトリプタン製剤を内服して対応しています。しかし、仕事中などでタイミングを逃すと薬が全く効きません。そんな時は、どうしたらよいでしょうか?

性別:

年齢:

ハンドルネーム:

いつから頭痛がはじまったか:

A

片頭痛発作時のトリプタン服用に関しては、どのトリプタンでも発作開始からできる  だけ早期の服薬が効果的であることがさまざまな研究から確立しています。軽度の片 頭痛発作時や発作から 1 時間以内の早期にトリプタン服用がよいでしょう。強いお薬だからひどくなるまで待って飲もうと我慢し、タイミングが遅れるとアロディニア(異痛症)という脳が中枢感作に至っており、効果がなくなってしまいます。ところで、片頭痛 の前兆期や予兆期にトリプタンを服用しても支障はないですが、無効となってしまう可能性があります。予兆とトリプタンの作用メカニズムとの関連は不明な点が多く、前   兆・予兆期のトリプタン服用は効果が乏しいと報告されています。さて、仕事・会議や  乗り物に乗車中で水がない場合には、ゾーミッグ RM(口腔内速溶)錠やマクサルトRPD(口腔内崩壊)錠が、早期かつ軽症での服用に有用です。また、トリプタン服用前 や服用時に併用すると有効な制吐剤(ナウゼリン)にもナウゼリン OD(口腔内崩壊) 錠があり、便利ですよ。

Q

20 代後半からときどき頭痛に悩まされています。変な話、私は週末になると頭痛になります。まして今日は何もなくリラックスできるぞ~と思うと朝からずきずきと始まります。一般的には会社などのストレスなんかでおこるのでは?先日、心配になり病院で、頭部CTやMRI検査を受けてみました。別に異常はありませんでした。その時、お医者さんがあなたの頭痛は「週末偏頭痛」だと思います。と言われ「寝過ぎ」で誘発されていると指摘されました。でも休日の睡眠時間はふだんより1時間程度多いだけで寝すぎだとは思わないのですが?ちなみにふだんと同じ時間帯にしても、週末偏頭痛はおこります。他に何か原因がありますか?

性別:

年齢:

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いつから頭痛がはじまったか:

A

片頭痛には数々の誘因や誘発因子が知られています。誘発因子としてライフスタイ ルが影響します。ストレスや精神的緊張および疲労は、強く影響します。また、約 40 の片頭痛患者において、食事を抜くと片頭痛発作が誘発されることが報告されています。寝過ぎは食事を抜く状態ともなります。また、睡眠不足と睡眠過剰も疲労と同様に誘発 因子です。なお“寝過ぎ”は単独で誘因となります。週末に起こりやすいのも片頭痛の 特徴です。平日というのは、交感神経を緊張させ脳にストレスがかかり続けるのに対し、週末は、脳の交感神経緊張状態から解放され、副交感神経が優位になることを意味し、片頭痛を誘発するためです。週末には、寝過ぎても寝過ぎてなくても片頭痛が起こる原 因と考えます。頭痛外来では、週末だけに予防療法を行うことがあるくらいです。

Q

最近、気が付いたことなのですが、いつも同じお客様が来ると頭痛が起こるような気がします。60 歳位の男性で、結構きつめのコロンを付けています。広めのオフィスだと思うのですが、中に入ってくると誰が来たかすぐ分かるぐらいプ~ンと臭います。そのコロンの臭いをかいでると頭痛が始まる気がするのですが、こんなことありますか?偶然なのでしょうか?

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年齢:

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いつから頭痛がはじまったか:

A

偶然ではないと思います。同じお客様が頭痛を起こしているのではありませんが、お気づきの通りコロンの‘におい’が誘因になっていると考えます。片頭痛患者さんは、片頭痛の診断基準にあるように光や音の過敏は有名ですが、におい・味などにも過敏であることが知られています。‘におい’は、“嫌な臭い”でも“良い匂い”でも過敏で興奮しやすい脳が特徴の片頭痛の患者さんには、片頭痛発作の誘因となりやすく、約 1/3 ぐらいの確率で誘発するという報告もあります。一方、最近から頭痛が起こったのではなく、もし、あなたが、片頭痛を生理痛だから…と市販薬や頭痛ぐらいで病院に行かないで、辛抱強く?長年我慢していたと仮定しますと、片頭痛をこじらせている疑いがあります。頭痛外来では、慢性化した片頭痛の患者さんに光と音の過敏と同程度に匂いの過敏を生じてしまっている患者さんもよく経験することがあります。匂い(嗅覚)は、特に密接に脳と関連している(①前頭葉や帯状回:性格がきつくなる、イライラするなど。②嗅神経と辺縁葉(海馬という記憶・記銘の入り口神経があるところ)とは神経線維連絡がある)ことが知られており、こだわりが強く、イライラする性格になり、記銘力や集中力が下がり、仕事の効率が低下している症例もお見受けいたします。お近くの頭痛外来での診察をお勧めいたします。

Q

私は今の会社に勤めるようになってから頭痛持ちになりました。多分、仕事でパソコンを触っている時間が多いからではと思っています。会社のない週末におこる「片頭痛」タイプです。チョコレート、チーズ、ハム、ヨーグルト、赤ワインなど片頭痛を誘発するといわれる食品の、取り過ぎに注意とネットで書かれていたのを読んだのですが、どのくらいなら食べてもいいのでしょうか?チョコレート、チーズ、ハム、ヨーグルト、赤ワインは、私の好きなものばかりで毎日何かしら食べている気がします。食事に気をつけるだけでも頭痛は治るのでしょうか?

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いつから頭痛がはじまったか:

A

片頭痛患者さんの約75には何らかの発作の誘発因子があると報告されています。その中で片頭痛発作と食べ物の関連性はありますが、ご記載になっている食事を止めただけでは頭痛を治すのは難しいと考えます。すなわち、片頭痛の誘因ではりますが、単独で片頭痛の原因とはならないのです。片頭痛は、特殊なイベント(身体的または精神的ストレス)や空腹(極度な空腹、朝食を抜く、無理なダイエットなどをして身体にダメージを与えるなど)では、高い確率で発作を起こします。しかし、全ての片頭痛患者さんで、誘発因子(赤ワインにはアルコールとポリフェノールには血管拡張作用があるため)、チラミンなどを代表とするアミンを含む食物(チーズ、チョコレート、柑橘類、ナッツ類)の単独では、片頭痛発作は誘発されません。さらに、一人ひとりの片頭痛患者さんにおいて、一つの誘発因子が常に発作を起こすことはまれであることも解っています。時には、誘発因子が片頭痛の治療になることもあります。例;糖分補給程度の少量のチョコレートや片頭痛になり始めの少量のカフェイン摂取など。しかしながら、同時に複数(2つ以上)の誘発因子に暴露されると片頭痛発作を起こす確率が明らかに高くなります。例えば:乗り物(電車や船など)で赤ワインを飲む。規則的な食習慣(一食抜くことをしないことが、誘因となる食物を避けるよりも片頭痛発作を起こさなくするには有用)何より重要です。

Q

数年前より、美容室で髪を洗ってもらう時に、決まって貧血のように、めまいがし、気分が悪くなります。その症状が起きてから、数日ズキズキと頭が痛くなったり、片側だけ頭皮を触ったりすると、ヒリヒリと痛みが出たりします。すごく肩こりで、両肩ともパンパンです。2年前には突発性難聴と診断され治療しましたが、今でも耳鳴りや頭痛があります。私の症状は、どのようなものなのでしょうか。治療が必要でしょうか。よろしくお願いします。

性別:

年齢:

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いつから頭痛がはじまったか:

A

繰り返し(反復性)に起こる脳の症状が特徴の片頭痛の可能性が高いと考えます。片頭痛は、“片側の頭が痛い”という痛さの症状名ではありません。もって生まれた脳の興奮性が高い体質(遺伝)が原因であることが解ってきています。片頭痛は光・音過敏が有名ですが、実は、高率に 臭い過敏(脳にとって不快な臭い)もあることが特徴で、また、無理な姿勢もトリガーとなるとされています。さらに、環境変化(室温や湿度、慣れない上着を着る、ほこり、美容室特有の臭い、鏡の 光照り返しなど)、待ち時間(ストレスと空腹による血糖の低下)の影響がトリガーとなっている可    能性が高いです。また、肩とはショルダー(shoulder)ですが、あなたが“肩こり”とおっしゃっている のは、片頭痛に高率に認められる(ショルダー;shoulder よりも、きっとネック;neck  領域の)頸から僧帽筋(頸髄領域と三叉神経の頸髄の枝とが密に交わっている)の圧痛ではないかと思います。さらに、耳鳴りは聴覚過敏に関連した(音が煩わしく感じる、聞こえづらい)所見の可能性もあると    考えます。また、頭皮のひりひり痛みは、三叉神経の痛覚閾値が変化した異痛症(アロディニア) の可能性を考えます。アロディニア(異痛症):<頭皮アロディニア>繰り返す片頭痛で脳が過敏になり、通常は痛くない刺激を痛みと感 じること。例えば、顔に風が当たるとしびれていたい、眼鏡やイヤリングが不快、頭皮にくしやブラシが痛くて使えない、髪を結えない。<頭蓋外アロディニア>さらに脳が過敏になると頭皮や顔だけでなく、腕時計・シャツ・ベルトや靴下もきつく感じる。

Q

質問内容: 最近、太りぎみなので夜、ジョギングを始めました。早歩き程度で 30~40 分、家の周りをまわってます。結構汗が出るので、ジョギングを終えて家に戻ったらミネラルウオーターを飲みながら一休みしてからお風呂に入っていますが、ジョギングが終わり一休みしているときに頭痛に襲われます。ジョギングのせいでしょうか?やめたほうがいいのでしょうか?

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いつから頭痛がはじまったか:

A

頭痛もちの代表である片頭痛の方は、従来の生活リズム(ライフスタイル)の急な   変化(場合によっては些細な変化でも)が、トリガー(引き金)となって頭痛発作が増えたり、高度になることが往々にして認められます。“ジョギング自体”が悪いのではないと思います。片頭痛の方は、頭の回転が速く、てきぱきとしていて能力が高い方が多いです。しかし一方、やや几帳面すぎる、責任感が強いあまり根を詰めすぎる性格として、いわば“migraine personality:片頭痛性格”と称される方が多いことも実感します。今までの生活リズムから急激に変えすぎて、しかも肩に力が入った(いかり肩)緊張 状態で一生懸命頑張りすぎておりませんでしょうか?もしそうなら戦う神経(交感神経) が過剰な状態から、急に休む神経(副交感神経)に切り替わることで、脳の血管が拡張 しすぎてしまいます。ジョギングするにしても、力まず軽めに景色や音楽でも奏でて(イ ヤホンや鼻歌)、ストレス解消(肩をストンと落とす:ストン体操)、インナーマッスルのストレッチング、そして頭痛体操をお勧めします。また、自分特有の頭痛の誘因(意外と身近なもの(風通しの悪い場所・ブルーライトの過剰など、)を減らすことをお勧めします。補足ですがミネラルウォーターはマグネシウム含有の多いものをお勧めいたします。

Q

高校生の頃からたまに軽い頭痛はありましたが、最近は、月に 1~2 回「ズキン、ズキン」と脈にあわせたような激しい頭の痛みがあり、頭痛が起こると、てっとりばやく「痛み止め」に頼っています。大事な会議が控えているときは仕方ないのかもしれませんが、このままずーっと痛み止めを飲み続けて大丈夫なのでしょうか?漢方薬などで改善する方法はありますか?

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年齢:

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いつから頭痛がはじまったか:

A

「痛み止め」に頼って我慢せざるを得ないほど忙しい時ってどうしてもあるのだと思います。しかし、脳が原因(興奮しやすい脳)である片頭痛には「痛み止め」だけで治すのは不可能と言わざるを得ません。一方、漢方薬は頭痛診療において一次性頭痛、特に片頭痛や緊張型頭痛およびめまい・しびれ・冷え・耳鳴り(頭鳴り)・むくみ・ほてり・  噛みしめ・口渇など様々な随伴症状に有効です。西洋薬が病気や症状のメカニズムにピンポイントで作用するのに対して、漢方薬は、ご本人の体質(気・血・水を基盤とした虚証 1・実証 2 の体質など)のアンバランスを整えてくれます。ところで、「痛み止め」は、‘脳の神経が本来持っている痛み感覚をコントロールする番人(能力)を弱めてしまう’と考えると分かりやすいです。結果として、痛みの閾値が下がる(痛みが高度になる)、いつもより些細な誘因で片頭痛を起こす(回数が増える)、胃腸が腎臓を悪くする(臓器障害)という、“薬剤の過剰服薬による頭痛”(落とし穴頭痛、想定 1000 万人)に陥っていく可能性もあります。そこで、片頭痛に有効とされる漢方薬の例として、呉茱萸湯・当帰四逆加呉茱萸生姜湯・半夏白朮天麻湯・五苓散・その他多数。緊張型頭痛には葛根湯・釣藤散など多数あります。二日酔いの頭痛には、五苓散、耳鳴り(頭鳴り)めまいを伴う頭痛には苓桂朮甘湯などもお勧めです。

 

①虚証 血圧が低めで貧血気味、きゃしゃでやせ型、首が細い、なで肩、皮膚にハリがなく、色白、声が弱々しく小さくて消極的、小食で胃腸が弱い、トイレの回数が多く、下痢をしやすい、疲れやすく回復も遅い、汗の量が多く寝汗もかく、寒がりで熱いものを好む

②実証 血圧が高い  ガッチリと筋肉質、首が太い、いかり肩、肌にツヤがあり、血色がいい、声が大きく力強くて積極的、食欲旺盛で胃腸が丈夫、便通が少なく便秘ぎみ、

疲れていても回復が早い、汗をかくが量が少ない、暑がりで冷たいものを好む

Q

仕事で疲れてくると頭痛が起こることはあったのですが、先日、お風呂に入っている最中に頭痛が起きました。シャワーでさっと洗って早めに出たのですが、その後、入浴に合わせたように2~3度続けて頭痛が起きました。今は、おさまっていますが、また入浴中に頭痛が起きた場合、どうすればよいのでしょうか?

性別:

年齢:

ハンドルネーム:

いつから頭痛がはじまったか:

A

「近年、入浴中(浴槽の中だけでなく浴室でお湯をかぶるだけで)雷が落ちたような激しい頭痛“雷鳴頭痛”が起こる頭痛として良性入浴関連頭痛 Benign hot bath-related headache が、可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)と関連する報告が増えてきています。この RCVS とは病態がまだ明確に分かっていない疾患ですが、約1か月(1か月~3か月)程度して改善していくことが多いとされており、RCVS の期間に入浴すると雷鳴頭痛が再発していたのではないか?と推定されます。雷鳴頭痛の多くは二次性であり、重篤な結果に至る可能性があるので徹底的な診察と検査を受けましょう。そして、雷鳴頭痛の原因となるくも膜下出血、動脈解離(日本で多い椎骨動脈解離)、静脈洞血栓症、未破裂動脈瘤、下垂体卒中、低髄液圧性頭痛など除外診断を行って器質的要因のすべてが否定された場合のみ一次性と考えるべきです。その一次性の雷鳴頭痛の原因となるRCVS が入浴(浴槽に入る・シャワーを浴びる)関連頭痛起きていることを突き止めることが必要と考えます。一次性雷鳴頭痛は確定した機序は不明ですが、交感神経機能のなんらかの障害が想定されてきています。RCVS には特効薬はありませんが、改善させる治療法が見つかってきています。自己判断で市販薬で我慢したり、片頭痛もちの方に起きた RCVS の場合には、入浴でたまたまいつもよりひどい片頭痛発作が起きたのでは?とトリプタンを内服するべきではないこともあります。頭痛に詳しい外来(頭痛外来)がある医療機関を受診しましょう。

Q

2~3か月前から急に激しい頭痛に襲われるようになりました。しかも、性交中の射精した後で後頭部がけっこう痛くなります。とても心配なのですが、状況が状況なので病院にいきずらく、まだ行っていません。もし行くとしたら何科に行けばよいのでしょうか?これって何かの病気なのでしょうか

性別:男性

年齢:41 歳

ハンドルネーム:

いつから頭痛がはじまったか:たぶん2~3か月前から

A

以前は‘良性性行為時頭痛’、‘良性血管性性行為時頭痛’、‘性交時頭痛’、‘オルガスム時頭痛’など呼ばれており、発症年齢は 18 歳から 60 歳と若年から高齢に及んでいます。頭痛の部位は、あなたの場合のように後頭部に限られている報告が大半を占め、拍動性頭痛の要素が強いことが多いとされています。国際頭痛分類のICHD-3βの 4.3『性行為に伴う一次性頭痛』は、意識障害、嘔吐または視覚、感覚、運動症状を伴わな い(しかし、症候性(原因があり2次的に起こる)の性行為時頭痛では認められること がありますので注意を要します)、性行為に伴う頭痛が初めて発現した場合には、くも 膜下出血、動脈解離、可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)を必ず否定しなければなりませ ん。雷鳴頭痛の多くは二次性であり、重篤な結果に至る可能性があるので徹底的な診察と検査を受けましょう。食欲・睡眠欲・性欲は人間の3大欲求であり、頭痛とよく関連 していることを頭痛外来の担当医はよく知っています。ぜひ頭痛外来をお勧めいたしま す。そして、雷鳴頭痛の原因となるくも膜下出血、動脈解離(日本で多い椎骨動脈解離)、 静脈洞血栓症、未破裂動脈瘤、下垂体卒中、低髄液圧性頭痛など除外診断を行って器質 的要因のすべてが否定された場合のみ一次性と考えるべきです。さらに性行為中に多発 する爆発性・雷鳴性の頭痛は、6.7.3『可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)による頭痛』 の可能性を、血管撮影検査(脳血管の造影検査、MR アンギオグラフィー、CT アンギオ グファリー)などによって否定されるまでは考えておかなければならないと思います。一次性雷鳴頭痛には特効薬はない(性行為に伴う一次性頭痛に漢方の‘女神散’が奏  功した報告はあります)ですが、自己判断で市販薬で我慢したり、片頭痛もちの方に起きた一次性雷鳴頭痛の場合には、性行為でたまたまいつもよりひどい片頭痛発作が起きたのでは?とトリプタンを内服するべきではないこともあります。やはり、頭痛に詳しい外来(頭痛外来)がある医療機関を受診しましょう。

 

RCVS:Reversible cerebral vasoconstriction syndrome は、国際頭痛分類の 6.7.3『可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)による頭痛』を来す疾患であり、引き金は、分娩・性行 為や深酒・激しい感情、一方日常的な咳や労作でも誘因となることがあり、1~2週間 にわたって雷鳴頭痛を繰り返す可逆性の脳血管の攣縮による一連の症候群のこと。また、様々な薬剤、例えばセロトニン作動薬(抗うつ薬で使用される SSRI や片頭痛治療薬の エルゴタミンやトリプタン)での誘発もありうるため、診断がより重要と考えられる。

Q

最近、お腹がすくと頭痛がします。特に朝、寝坊して朝食抜きの時は11 時頃からお腹がすいてくるのですが、頭痛も始まります。また、早めの昼食で夕方に小腹がすいてくると頭痛が始まったりします。空腹と頭痛は関係があるのでしょうか?

性別:女性

年齢:23 歳

ハンドルネーム:新入社員

いつから頭痛がはじまったか:最近

A

空腹による低血糖は頭痛の有力な原因となります。国際頭痛分類 ICHD-3βの第 2 部二次性頭痛 10.ホメオスターシス障害による頭痛の中に『10.5.絶食による頭痛』があります。

 

A.「片頭痛」や片頭痛のどのサブタイプにも分類されない頭部全体の頭痛であるがC   を満たす

B.患者は 8 時間を超えて絶食している

C.原因となる証拠として、以下の両方が示されている

①頭痛は、絶食中に発現している

②頭痛は、食事後に有意に改善しているD.ほかに最適な ICHD-3 の診断がない​

つまり、頭部全体の非拍動性の頭痛で、通常、軽度から中等度の痛みであり、絶食中に起こりかつ 8 時間以上の絶食が原因で起こり、食後に消失します。したがって、朝、出勤ぎりぎりまで寝て、朝ご飯も食べずに出勤する・休日にせっかくの休みだからと昼近くまで寝てしまい朝昼兼用の食事となる・さらには極端なダイエット(一食抜く)“ダイエット頭痛”は、‘頭痛を起こしてください’というぐらい高率に頭痛を発症することになります。これは、低血糖が関係した頭痛や『絶食による頭痛』の可能性があります。絶食による頭痛は、絶食が誘因として起こり、絶食の時間が長くなるにつれて高くなります。睡眠の長さや血糖の低下(低血糖症)とは関係ない場合もあります。食事しないことそのものが頭痛の原因となることを意味します。規則的な食事がいかに重要かの裏返しと考えます。ご質問の、頭痛(片頭痛)は食欲(空腹)と関係しています。あたなが片頭痛であるとすると空腹は誘因となり片頭痛が起きやすくなっている可能性もあります。片頭痛患者の約 75に何らかの誘発因子があるとされています。ストレス・精神的緊張・疲れ・睡眠・月経周期・天候の変化・温度差・頻回の旅行・臭い・“空腹”・アルコ  ールなどがあります。アルコール以外は緊張型頭痛と共通の誘発因子です。つまり、あなたの場合にはライフサイクル(朝寝坊や食事サイクルの乱れ)の不規則性を基盤としての空腹が片頭痛を起こしやすくしている可能性があります。また、絶食時間が長くなるにつれて非拍動性の頭痛が起これば絶食による頭痛の合併があるのでないかと考え  ます。根詰め過ぎの仕事で過労がちになったり、人ごみや空腹での乗り物などでは夜に少し腸に残るバナナや(翌朝空腹にしない)黒砂糖や蜂蜜で翌日の片頭痛予防の対策をしてみてはいかがでしょうか?

Q

頭痛がするとなぜか甘いものが食べたくなります。もともと太めで、これ以上太らないようにと我慢するのですが、甘いものを取ると頭痛も収まるのでつい食べてしまいます。頭痛と甘いものって関係があるのでしょうか? それとも太めが影響しているのでしょうか?

性別:女性

年齢:44 歳

ハンドルネーム:

いつから頭痛がはじまったか:2~3か月前から

A

海外から片頭痛患者では高血圧・高コレステロール血症(脂質異常症)の合併が多く、インスリン感受性の低下や耐糖能異常が多いという報告があり、日本からは片頭痛もちの人は、脂肪/油の多い食べ物、コーヒーやお茶の消費が多いことを報告しています。片頭痛の有病率と肥満は相関しないが、片頭痛の慢性化(発作回数の増加や難治慢性化)には肥満が関与していることが示されてきています。BMIが25~29で正常体重者と比較して3倍、30以上では5倍リスクが高くなると報告されています。肥満は、①体内の炎症を起こしやすい、②アディポサイトカインの分泌が亢進する、③交感神経機能を緊張させるなどが、中枢神経を感作させることにより、片頭痛を起こしやすい脳となると考えられています。ところで、片頭痛はズキズキする拍動性の痛みと悪心・嘔吐、光過敏が有名ですが、片頭痛発作の予兆(片頭痛の前触れにあたるもの)は7~88あることが解っています。片頭痛発作の数時間~1日または2日前にする症状で、興奮症状として焦燥感、精神的高揚感、強迫観念、あくび、過睡眠、光・音または臭いに対する過敏性、『食欲亢進』、腸・膀胱機能の亢進、口渇感があります。片頭痛は食欲亢進自体が予兆であり食欲中枢と深く関与しています。空腹は片頭痛の誘因として知られており血糖を上げることで頭痛が軽減することを片頭痛の患者さんは経験することが多いです。

 

すると結果としてメタボ(BMI値の上昇)となりやすいことが予想されます。メタボになりますと片頭痛の慢性化が増えることは、すでに述べました。海外や日本のデータからバランスの良い食事を規則的に取ることが推奨されています。もっと根本的に睡眠や食生活の指導や適正体重を維持することやストレスマネージメントなどによるライフスタイルの改善で症状を緩和させること片頭痛の慢性化を予防できる可能性がありますので粘り強く頑張りましょう

Q

突然右眼の奥がえぐり取られる痛みの発作と右眼周囲の皮膚が焼ける痛みが持続しており受診し初めは群発頭痛と言われプレドニン・ワソラン・イミグラン使用しましたが効果無く…右眼の充血・涙・右鼻水も持続し短時間発作からサンクト症候群と診断されました。まだ、治療は確立してないとかで、ラミクタールを飲み始め、ボルタレンを使用していますが痛みは消えません。そう簡単には良くならない事は分かってはいますが、夜も眠れず精神的に辛くなってきています。ほんとに耐えるしか方法はないのですか?

三叉神経の神経血管減圧術で治った例を論文で耳にしましたが、まだ日本でも例が少ないとか?北海道ではその手術は行っていないのですか?

性別:女性

年齢:43 歳

ハンドルネーム:たーちゃん

いつから頭痛がはじまったか:1 月頃

A

三叉神経・自律神経性頭痛(TACs)のなかの“サンクト症候群”は、群発頭痛と違い反復性と慢性の比率は1:9と慢性が多く、難治性です。サンクト症候群は、SUNCT(short-lasting unilateral neuralgiform headache with conjunctival injection and tearing):結膜充血および流涙を伴う短時間持続性片側神経痛様発作)は一側性の痛みからなる短期間持続性発作を特徴とし、頭痛側の流涙および眼の充血を伴う疾患です。一方、似ているSUNA“スナ”は、頭部自律神経症状を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛発作は、結膜充血と流涙のどちらか一方を有している疾患で、SUNCTはSUNAのサブタイプであるとされています。

国内外の頭痛ガイドラインにおいても、このSUNAとSUNCTは有病率が低く、治療の比較対照試験(研究)は行われていないのが現状です。しかし、現在の実臨床では、急性期治療として、リドカイン持続静注が施行されていることが多いと思います。また、発作性片側頭痛との鑑別のためインドメタシン 75mg/ 日で無効の時に、予防療法として、主に抗てんかん薬が使用されています。その中で、ラモトリギンが最も有効とされています。そのほかには、ガバペンチン・プレガバリンやトピラマートが有効であるとされています。効果がなければ、外科的治療も考慮されます。あなたのように日常生活に非常に支障がある頭痛にはリドカインの持続を含めた静注療法(心電図モニタによる)、予防としてラモトリギン以外の抗てんかん薬(ガバペンチン・プレガバリン)を使用することも検討されます。上記薬剤に抵抗性の場合には、三叉神経に対する微小血管減圧術や視床下部への深部脳刺激、後頭神経刺激などの外科的治療も試みられています。ご指摘の微小血管減圧術は、海外の論文では、SUNCT/SUNA 患者 222 例中の 34 例に「三叉神経に対する圧迫」(nerve vascular compression: NVC)がみられた。そのうち 7 例は薬物治療で効果がみられたが、薬物抵抗性の16 例に対して、微小血管減圧術が施行され、12 例(75)に有効性がみられたと報告されています。したがって、脳 MRI 検査で通常の撮像に加え、CISS(constructive interference in steady state)を撮像すると、NVC が検出されやすくなるとされています。これらを踏まえまして、まずは、ご担当の頭痛診療の医師またはお住まいの地域の頭痛学会認定の専門医とよくご相談くださいますようお願いいたします。

Q

うつ病と頭痛との関係を教えて下さい。

50歳を過ぎた頃から更年期で軽いうつの症状が出ております。そのせいで頭痛も始まりました。歳なので仕方がないとは思っているのですが、寝起きから頭痛が始まると辛いです。1日何もしたくなくなります。以前は、婦人科で処方された薬を飲んでいたのですが、最近は、病院に行く気になれず市販  薬の「ルビーナ」を飲んでいます。頭痛にも効くと書いてあるのですが、あまり効果がありません。一緒にロキソニンなどの頭痛薬を飲んでも大丈夫でしょうか?

性別:女性

年齢:52 歳

ハンドルネーム:学生

いつから頭痛がはじまったか:50 歳を過ぎた頃から

A

うつ病と頭痛との関係ですが、『慢性頭痛診療ガイドライン』には、「一次性頭痛は、不安/抑うつを随伴するか?」というクリニカルクエスチョンがあり、片頭痛や緊張型頭痛では、症状レベルに応じて不安/抑うつなど心理状態に陥り、この心理状態は、頭痛の慢性化の要因となる…(グレードB)と記載があります。

特に片頭痛とは関係があることが分かってきています。うつ病の存在は新たな片頭痛の発症のリスク要因となる一方、片頭痛そのものが、気分障害(大う  つ病)の生涯有病率は 18~40%(多くの疫学研究では 3~4 倍の増加)と報告され、片頭痛は、うつ病発症のリスク因子と考えられています。また、片頭痛  と不安障害(全般性不安障害・恐怖症・強迫性障害・パニック障害など)との関連性も指摘されてきています。

片頭痛と不安障害(パニック障害など)、今回ご質問の“うつ病”との関連については、いずれもセロトニン代謝障害が発症に関与する点が、お互いの共通の素因(病因)であることが注目されます。

うつ病や不安は、精神症状だけではなく、“身体症状”として頭痛と伴うことも多い。うつ病に伴う頭痛の場合は、全身倦怠・睡眠障害(不眠or過眠)・食欲不振や亢進を伴いやすいです。一方、不安に伴う頭痛の場合は、動悸・呼吸苦  やめまいの身体症状を随伴することが多いです。

ところで、うつ病や不安の身体症状と診断する場合には、甲状腺機能異常・糖尿病などの内分泌系障害やてんかん性疾患の除外した後に、患者さんの性格特性プロフィール(心理社会的ストレス・ストレスへの対処法・疼痛行動・人格性格傾向)を質問票などで慎重に評価し、診断がなされるべきです。その上で、頭痛(慢性で連日性になっていることが多い)に対して、心身医学による行動療法的アプローチ(認知行動療法・自律訓練法など)や薬物治療として片頭痛にもうつ病にも効果が期待できるアミトリプチリンやセロトニン作動薬であるSSRI/SNRI などの服用が、一般的な治療と考えられます。また特に、あなたのように更年期の場合には、ご本人の「気・血・水」および「陰・陽・虚・実」  から適切に選んだ漢方であれば、漢方療法もお勧めであると考えます。

Q

熱い物を食べると頭痛が起こります。友達に話したら、かき氷など冷たい物で頭痛が起こる話は聞いたことがあるけどと笑われました。ラーメンやうどん、具だくさんスープなど汁物が一緒になった物を食べると頭痛が起こります。何か病気でしょうか?

性別:女性

年齢:27 歳

ハンドルネーム:OL

いつから頭痛がはじまったか:今年から

A

お友達のご指摘は、国際頭痛分類3βの 4.5「寒冷刺激による頭痛」の 4.5.2「冷たいものの摂取または冷気吸息による頭痛」に該当する頭痛のことです。あなたは、光音が不快に感じ体動で繰り返す頭痛や悪心がありましたら片頭痛の可能性があります(一度は頭を調べてほしいですが)。片頭痛は、ある特定の状況下で起こりやすくなることが知られており、片頭痛患者の約 76%に何らかの誘発因子があると報告されています。

あなた頭痛は、“熱い物”による頭痛というよりも、ラーメンやうまみ成分が沢山入ったスープにより脳の血管が拡張し、その拡張した血管に温度の上昇により、心拍の上昇と脳血管の拡張により、脳への血流がより増加して、いつもの片頭痛体質に頭痛が起こったのではないか?と考えます。食品中には、血管  作動性(血管を収縮させたり拡張させたりする)のある成分が含有されているものがあります。サラミやソーセージに含有されている亜硝酸塩(血管拡張作用)、柑橘類や年代物のチーズにはチラミン(血管作動物質)、チョコレートにはフェニルエチルアミン(血管作動性物質)、赤ワインにはヒスタミン・ポリフェノール(血管作動性物質)、ソラマメにはドパミン(血管作動性物質)、中華料理や今回のラーメン・スープなど具だくさんの汁物には、グルタミン酸ナトリウムやイノシン酸(血管作動性物質・興奮性神経伝達物質)は、チャイニーズレストラン症候群の原因として知られています。また、コーヒーやお茶には、 カフェイン(少量で鎮痛効果、過剰摂取で頭痛を誘発)などが有名です。

ところで、頭痛外来で患者さんを診ておりますと、カフェイン過剰や鎮痛薬過剰(ジクロフェナック・インドメタシンなど;血管収縮作用で濃度低下により血管拡張が起こる)が多く経験されます。さらに、長年の片頭痛の患者さんの脳はエネルギー不全(脳興奮によるエネルギー不足)に陥りやすいことや血  管が拡張して起こる頭痛に対して収縮効果のあるコーヒーやお茶を健常人と比較して多く消費していたり、脂肪/油の多い食べ物の消費の多いことも報告されております。あなたは、思い当たりませんでしょうか?片頭痛発作誘発の予防  にはバランスの良い食事・規則的な生活と運動が基本です。

Q

先日、友達が泊まったとき歯ぎしりがすごいと指摘されました。そういえば朝起きた時、顎が痛かったり、頭痛が起こったりします。歯ぎしりと頭痛は関係あるのでしょうか?

性別:男性

年齢:32 歳

ハンドルネーム:会社員

いつから頭痛がはじまったか:歯ぎしりと頭痛について

A

頭痛と歯ぎしり、特に片頭痛患者さんにおける歯ぎしり・くいしばりや顎関節症とは、片頭痛の慢性化の芽(後述)とされ注目されています。

一般に、片頭痛の患者さんは、脳の興奮性が高く、くいしばりや歯ぎしりが多いとされています。あなたの歯ぎしりは、かなり以前からありましたか?もしそうであるとすると、二次的に顎関節症関連症状や胸鎖乳突筋起始部から終点(乳突起)に関連痛として耳周囲の痛みが放散している可能性があります。通常は、後頸部(三叉神経頚神経複合体付近)に圧痛が多く認められますがいかがでしょうか?

それとも、幼少時から乗り物酔い・人混みが不快で、光音臭い過敏があり、体動で繰り返す悪心と拍動性頭痛があったでしょうか?もし、そうであった場合には、もともと片頭痛であった可能性があります。あなたの主訴である朝起 きた時の顎が痛いだけでなく頭痛が起こるということは、片頭痛関連症状としての噛み締めによる歯ぎしりととらえることもできます。

頭痛大学で有名な、間中先生は、片頭痛の慢性化の“芽”には、①内的要因; 遺伝・性格行動特性・内分泌、②身体的要因(共存症);肥満・いびき(睡眠時無呼吸)・精神疾患・心理社会的ストレス・『顎関節症(噛み締め・歯ぎしりを含む)』、③外的因子;鎮痛薬乱用・カフェイン・頭部外傷とご報告されています。『頭痛外来』を受診し、広く頭痛(疼痛)性・睡眠障害性疾患として包括的に①②③の診療を受けることをお勧めいたします。もし、二次的に顎関節障害(およびその関連痛)が高度であることが分かれば、歯科口腔外科と協力した  診療も加味していただけるものと考えます。

Q

この春、大学を卒業し営業職でお客様周りを担当しています。

偏頭痛もちです。頭痛の痛みをなかなか上司に理解してもらえず、悩んでいます。頭痛が始まると頭だけでなく肩も首も目も痛くなり吐き気をもよおします。歩いたり会話したりするのも辛くなり早く薬を飲んで暗い部屋にこもって寝たい気分に襲われます。同じような症状の人は仕事と頭痛どのように両立しているのでしょうか?

性別:男性

年齢:23 歳

ハンドルネーム:会社員

いつから頭痛がはじまったか:高校生の頃から

A

片頭痛は、歩いたり、しゃがんだり、階段の昇降などの通常の日常動作によって悪化してしまい、悪心や吐き気、嘔吐を催すだけでなく、光や音・臭いに過敏になるなどの症状を伴います。したがって、普段は何でもないテレビの音や子供の騒ぎ声などがうるさくて耐え難いと感じたり、車のヘッドライトや PC の画面が眩しく不快になったり、タバコや香水だけでなく、炊き立てのご飯や  おかずのにおいが不快になってしまうこともあり、日常生活(家事や仕事)に支障出てしまします。しかし、片頭痛のない周囲の人に“頭が痛いだけの病気” 誤解されると、痛みには消炎鎮痛薬を服用したり、冷やして治せばいい・休日にゆっくり休めば治る(余計悪化することもある)・ストレスでだから仕事量を減らせば改善する(そうとは限らない)などと理解が得られないことも多いとされています。治療方針は、もしあなたが、消炎鎮痛薬を多用しているとすると、

 

1.片頭痛および薬剤使用過多に伴う頭痛(片頭痛の慢性化:心理社会的ストレス・いびき・喰いしばり・カフェイン多量・睡眠時間不規則…)のメカニズムを説明。

2.消炎鎮痛薬の中止。

3.2の後に起きてくるリバウンド頭痛への対処。

4. ライフスタイル(生活・環境・食事・精神状態…)改善指導。

5.片頭痛予防薬の選択と投薬(①頻度を減らす、②重症度を軽くする、③ 持続時間を短くする、④急性期治療薬の効果向上)車のエンジンブレーキ(減速)とフットブレーキ(急に停止する)に例えられる。

6.頭痛ダイアリー指導・頭痛体操指導。

7.急性期治療薬(予兆時・初期・残存症状・再発防止)を説明。

8.必要に応じて、職場への診断書(長期に休ませれば治るものではなく、片頭痛とは脳の疾患であり、その発作の特徴:誘因・発作中の時間は静 かな暗い環境で軽減し、予防と早期治療によって正常に就業可能である旨)の作成、産業医への情報提供。

 

たかが…頭痛だからと、一人で我慢せず、頭痛外来を受診し、診察を受けることをお勧めいたします。頭痛と仕事を両立していく糸口が見つかると思います。

Q

朝起きると左側後ろ首からてっぺんにかけて重くずきずき痛い(頭痛)です。3日前に飲み会があり、少々飲み過ぎた感はありましたが、二日酔いではありませんでした。その次の日から3日間頭痛が続いています。仕事をしているうちに痛みが治まり忘れてしまうのですが、次の朝になると同じ事の繰り返しです。もう少し様子を見るべきか、市販の薬を使って見るか、医者に行くべきか悩んでいます。

性別:女性

年齢:55 歳

​ハンドルネーム:

いつから頭痛がはじまったか:3 日前頃から

A

ご心配な症状ですね。さて、何かの出来事(普段毎日飲酒しないひとが、今回は、毎日は飲酒しないひとが、アルコール多飲だった)の後に、今まで経験のないパターンの頭(脳)の症状が発現した(何時何分と言うほど突然発症ではないとは思いますが)場合には、念のために、脳画像検査は受けるべきと考えます。

頭痛の誘因となる食品(亜硝酸化合物・甘味料・ポリフェノール・チラミン  含有食品・グルタミン酸ナトリウム・カフェイン・アルコール飲料など)には多くのものがあります。含まれる物質が「血管作動作用」をもつことによるものがほとんどです。片頭痛の痛みの原因として過度の血管拡張があります。血  管拡張を起こす物質は、片頭痛の直接の原因となります。アルコール飲料は血管拡張作用を有する食品の代表です。下村らは、片頭痛発作の誘因となる食品として、前兆のない片頭痛(%)vs 前兆のある片頭痛(%)で、アルコールは、40 vs 17.8、チョコレート 0.0 vs 14.3、チーズ 0.0 vs 0.0、コーヒー13.3 vs 17.8、冷たいもの 26.7  vs 28.6、たばこ 13.3 vs 21.4、その他 6.7 vs 0.0と報告しています。二日酔いまでいかなくとも、片頭痛の直接の誘因と考えましょう。

後頭部の痛みの場合、一般に、①耳の横後ろから上方に沿った痛み場合は、  後頭神経痛、②耳の横後ろから横断性に圧迫される痛みの場合は、緊張型頭痛、③首の付け根から耳の横の痛みの場合は、椎骨動脈解離が多いです。その他に、頚原性頭痛や帯状疱疹(無疱疹性帯状疱疹)もあるかもしれません。また、後頸部は、片頭痛の早期に高率に圧痛を来す三叉神経頚神経複合体のある場所です。あなたの場合は、アルコール飲料を誘因とした片頭痛かその他の二次性要因による頭痛が考えられます。特に③の場合は注意が必要です。頭痛外来のある医療機関を受診いたしましょう。

Q

片頭痛で肩こりや首の痛みを伴うことも多いので、友人からマッサージが良いのではと言われ、かかってきました。マッサージ中はとても気持ちがよく、頭痛も治まった感があったのですが終わった後、急に吐き気を催し吐いてしまいました。頭痛中のマッサージに関係あるのでしょうか?たまたまだったのでしょうか?

性別:男性

年齢:30 歳

ハンドルネーム:バリバリ君

いつから頭痛がはじまったか:忘れた

A

これは、驚かれましたね。さて、マッサージで頭痛が悪化したことから、あなたの頭痛は片頭痛である可能性が高いとも言える大切な診断ポイントです。

頭痛持ちの人(片頭痛の人でより多いと思いますが)の多くは、肩や首の凝りを自覚しています。特に、パソコン作業・デスクワークで長時間同じ姿勢を続けていると、片頭痛の誘因(筋性ストレス)になることが多いです。

これらの無理な姿勢の要因には、「ストレッチ」が有効です。首や身体の凝りだけでなく精神的な緊張もほぐれていくからです。ストレッチのやり方は、力み過ぎずに反動をつけ過ぎずに、自然の呼吸に合わせて筋肉をゆっくりとのばしていくのがこつです。グリグリと無理にのばしたりせず、気持ちがいいと感じる範囲にとどめておきましょう。片頭痛が起こっている(起こりやすい状況:人混みや空腹など)では、体を動かすだけで痛みや吐き気が増加するので、ストレッチやマッサージ程度の運動でも、控えるようにしましょう。あなたを含めた片頭痛の人には様々な誘因(トリガー)の存在が指摘されています。今回は、Hauge らの論文から片頭痛のトリガーを「表」にして示しました。ご参考にされてみてください。ただ、あれもこれもダメということではなく、片頭痛を起こしそうなときには回避することや運動(マッサージを含む)の前には、少し捕食して血糖を下げないような対策がよいでしょう。

Q

最初は、頭に輪をつけられ、その輪がキューと締めつけられるような痛みでしたが、最近は、トイレに行って大小関係なく用を足した後や急に動いた時に激しい頭痛や立ちくらみや吐き気がします。何かの病気でしょうか? 

性別:女性

年齢:53 歳

ハンドルネーム: たまちゃん

いつから頭痛がはじまったか:10 月はじめから

A

あなたは、緊張型頭痛と考えられます。片頭痛とならんで一次性(機能性)頭  痛(頭の痛さ自体が症状である頭痛性疾患)の代表です。孫悟空の輪っかのような 輪がぎゅーっと頭を締め付けるような痛みや、圧迫感・被帽感を伴う鉢巻様の  頭痛に肩凝りがある場合に「筋収縮性頭痛」と昔から呼ばれていた有名な頭痛の  ことです。しかし、近年は“筋”も‘収縮’も取れてしまい「緊張型頭痛」と呼ば  れるようになりました。なぜかというと緊張型頭痛は“筋収縮性”に由来する  末梢性の要因(筋硬度の上昇・筋疼痛)のみでなく、中枢性(すなわち脳)の感作が 頭痛のメカニズムに関与していることが分かってきているからです。この中枢  性(脳)のメカニズムが関与する割合は、疼痛閾値(痛いと感じる)の低下、下降性疼痛抑制系(痛みをブロックして弱める機能)のコントロールの障害が認められることが分かっています。この中枢性機序は「稀発性片頭痛」(月 1 日未満(年間 12 日未満))<「頻発性片頭痛」(月1~15 日(年間 12~180 日)<<「慢性片頭痛」月 15 日以上(年間 180 日以上)と高くなっていくとされています。特に慢性緊張型頭痛は、単なる頭重(頭痛)や首・肩の凝りにとどまらず、倦怠感、めまいに悪心も伴 い日常生活に支障が多いとされています。

ところで、緊張型頭痛の診断は、一次性頭痛(頭痛自体が疾患)のなかで‘片頭痛でないもの’が緊張型頭痛と診断されますが、実際は、両者の境界は極めてあいまいです。例えば、片頭痛には生あくびに後頸部の張りを認め、緊張型頭痛そのものといえる予兆があります。また、片頭痛の素因のない人は生涯にわたり緊張型頭痛のみを経験することになりますが、あなたのようなトイレ(排尿や排便で副交感神経亢進)で脳血管拡張や急な動作(心拍亢進による脳血流増加) による脳血管拡張などで中枢(脳)が感作されると片頭痛の特徴である脳の症状 (性拍頭動痛や立ちくらみや悪心 )を随伴しているのではないかと考えられます。さらに、最近は、軽度(英語でsmall migraine)片頭痛には、緊張型頭痛を生じ、片頭痛治療薬であるトリプタンが有効であるとする報告もあり、緊張型頭痛と片頭痛は一元的共通病態とも考えられています。ご年齢が 50歳以上であり「頭痛外来」で一度は脳画像検査お受けになることと、頭痛もち頭痛の診察を受けることもお勧めいたします。

Q

以前からたまに頭痛はあったのですが、ここ1~2年、仕事が年間で、忙しい時期とゆとりのある時期とに波があり、忙しい時期は頭痛は起こりませんが、比較的ゆとりのある時期になると頭痛が起こります。ゆとりのある時には時間も取れるので、習い事や趣味をやりたいと思うのですが、頭痛が起  こると気が進まなくなります。治せるのでしょうか?

性別:女性

年齢:31 歳

ハンドルネーム: キャリアウーマン

いつから頭痛がはじまったか:忘れた

A

趣味や習い事など日常生活に支障がでるのはがっかりですね?もし、あなたが光・音・臭いや人混みに過敏で、繰り返す体動で増悪する繰り返す拍動性頭痛に悪心(吐き気)を何度か繰り返していれば、片頭痛の可能性が高いです。片頭痛はもともと脳の過興奮性という遺伝的な素因があって、身体的・物理的・ 心理的誘因により脳のホメオスターシス(恒常性)が障害され、脳の感受性が亢進して発症いたします。この脳の恒常性を改善するには、①血液循環、②免疫機能、③自律神経(交感神経―副交感神経)、これらの機能を改善していくことが、片頭痛発作を起こしにくくしていくと考えています。あなたが、何かに気が進まなくなるのは、片頭痛の「頭の痛み」そのものだけでなく、‘活動する神経’である『交感神経』は休み、‘休息する神経’である『副交感神経』が優位になっていることも影響しているでしょう。

お困りの症状を改善する方法は、様々あります。しかし、一度は、日本頭痛学会認定の頭痛専門医に診断を受けましょう。その上で、あなたの週末や仕事後の片頭痛の特徴を考えますと、体内時計の乱れを防ぐために起床時刻を一定にする。起床時刻から 12 時間以降は PC やスマホ画面は避け、起床から 14 時間後に就寝する。平日の仕事(業務)量のピークを金曜日に持って行かず、月・  火・…金と一定にする。腸内免疫機能を高めるために、野菜(ほうれん草やブロッコリーなど)を食べる、胃腸や肝臓に微細な炎症を起こしやすいファーストフード(パン・ハンバーガーなどの炭水化物・高脂肪食)を減らす、冬(早春)は寒さで手足(末梢)の血管が狭くなっていることが多いので、血管を狭くする食事(チョコレートやノンシュガーだが甘味剤(アスパルテーム含有) の入った飲料およびカフェイン)を控える、果糖含有率の高い果物(リンゴやみかんを 1 個丸ごと食べるなど)を控えるなどです。片頭痛を減らす生活習慣を趣味にするのも良いことかもしれません。

Q

月に1~2回頭痛におそわれます。片目にぎらつく光が走ったり、目の奥がずきずきしたりと、その時によって症状が異なります。母も片頭痛持ちなので、遺伝よと言われますが、兄は全然頭痛が起こらないと言っています。娘(女)と息子(男)では遺伝の比率が違うのでしょうか?ちなみに、  父親が片頭痛持ちだったら兄に遺伝するのでしょうか?

性別:女性

年齢:19 歳

ハンドルネーム:学生

いつから頭痛がはじまったか:高校生の頃から

A

あなたは、国際頭痛分類 ICHD3で「前兆のある片頭痛」と考えます。前兆の有る無しに関わらず、片頭痛は家系内発症が多く、遺伝的素因の存在はほぼ確実とされています。一方、頭痛外来では母は片頭痛ではないのに私が何故片頭痛になったのでしょうか?と問われると、祖母が片頭痛ということがあり、  よくお話しを聞く必要があります。また、遺伝子といっても単一遺伝子(ひとつの遺伝子で必ず片頭痛を発症する)異常による片頭痛は、家族性片麻痺性片頭痛の1型・2型と特殊なタイプです。一般に発症する「前兆なある片頭痛」・「前兆のない片頭痛」は、複数の遺伝子が関与して発症することが推測されて  はいますが、確実な原因遺伝子や疾患感受性遺伝子はみつかっていません。両親のどちらかが片頭痛だからといって絶対発症するわけではないものと考えられます。

さて、現在明らかには発症(頭の痛さという意味では)されていない同胞の方の場合でも、①発症時期が遅い可能性(女性より男性が発症年齢が遅い傾向)、②片頭痛発作頻度が少ない可能性(年に 1~2 回)、③片頭痛の誘因が増えた場合には発症する可能性(まだ誘因が少ない)・④頭痛(「頭の痛さ」以外の片頭痛随伴症状(日常生活に支障がでるような‘光が不快’・‘人混みが苦手’・‘乗り物酔いしやすい’など)はある可能性などが推測されます。もし、④も含めて、日常生活に全く支障がないのだとすると、まだ発症していないのか?片頭痛を発現しづらい生活習慣を徹底しているのかもしれません。

Q

スギ花粉症になって 5 年目です。昨年は比較的楽だったのですが、今年は薬を飲むタイミングも遅れたせいもあり花粉症がひどくて、頭痛も伴います。朝方鼻がつまって息苦しくて目が覚めると頭痛が始まりそのまま眠れず出勤します。午前中は頭痛も収まっているのですが、睡眠不足で昼過ぎから眠  くなり眠さでまた頭痛が始まります。ここ数日こんなパターンです。市販の頭痛薬を飲んでもあまり効き目がありません。何か良い方法があったら教えてください。

性別:女性

年齢:33 歳

ハンドルネーム: 花粉症デビュー5年目

いつから頭痛がはじまったか:花粉症の時期

A

これはお辛いですね。頭痛持ち頭痛の代表である片頭痛には、共存する疾患として気管支喘息やその他のアレルギー性疾患があります。そのメカニズムとして神経伝達物質、ホルモン、免疫系、疼痛制御系などの異常が示唆されています。

(膿性)鼻漏、後鼻漏、鼻閉、咳嗽などの鼻症状を伴う頭痛は副鼻腔炎を疑う所見です。特徴として朝に痛みが強く午後に軽くなる(日内変動)、下を向い(うつむき・お辞儀)て症状が悪化します。

診断は一筋縄ではいかず、上顎洞・蝶形骨洞が撮像されない頭部画像で、「鼻副鼻腔炎による頭痛」の見逃がし、逆に鼻副鼻腔炎による頭痛と診断されていて、片頭痛であったことが分かった患者は52%、薬剤性頭痛(市販薬やヒスタミン薬:ヒスタミン薬は脳血管作動性がある)は11%、鼻副鼻腔炎に伴う頭痛は 3%であったとの報告もあります。驚くことに片頭痛と診断されていた患者の半数以上に鼻閉や鼻漏などの鼻症状がみられます。診断は、あなたのこれまでの頭痛の特徴(病歴)、片頭痛の家族歴が重要です。例えば、片頭痛の診断基準にある悪心・嘔吐は、副鼻腔炎(蝶形骨洞炎では認めることがある)では、認められないことに注目しましょう。

「頭痛もち頭痛の片頭痛」・「アレルギー性疾患および鼻副鼻腔炎による頭痛」およびその共存の疑いという観点で、『日本頭痛学会認定の頭痛外来』で、診察を受け、診断の治療を受けることをお勧めいたします。また、ライフスタイル(血液循環―免疫―自律神経のバランスを崩す原因)を、見つけてみましょう。

Q

もともと偏頭痛をよく起こしていたのですが、半年前から右股関節が痛くなり 1、2 ヶ月前から毎日のように頭痛が起きます。さらに、家族から言い間違えも多いよと、指摘されるようになりました。一度職場の人の名前を呼ぼうとしたら分からなくなり、次の日には名前をしっかり思い出したって事もありました。病院に行った方がいいのか、病院に行く必要があれば何科を受診したらいいのでしょうか?

性別:女性

年齢:32 歳

ハンドルネーム: ぽんた

いつから頭痛がはじまったか:酷くなったのは 1、2 ヶ月前

A

ご心配になりますね。もともとの頭痛が、光・音過敏を伴い体動で増悪する繰り返す拍動性または絞扼性頭痛に悪心を伴っていれば片頭痛を第一に疑います。また、1,2 か月前から毎日(連日)の頭痛となっていることを考えると、慢性片頭痛に変化(変容型片頭痛)しているかもしれません。推測される誘因として、あなたが、半年前からの右股関節痛に NSAIDs(非ステロイド系消炎鎮痛薬)を初めとした鎮痛薬を頻回に服用・繰り返す頭痛発作を我慢・繰り返す疼痛や右股関節痛による身体活動低下により交感神経機能亢進など…により、もともとの片頭痛が、「薬剤使用過多による頭痛」および「慢性片頭痛の疑い」  へ増悪した可能性もあると考えます。もし、そうだとしますと、繰り返す連日の片頭痛(慢性疼痛)は、エネルギーをかなり消耗します。睡眠障害(熟睡障害・日中の傾眠)・不安および鬱など情動系の機能障害に加え、注意覚醒機能障害(集中力低下)も発現する可能性もあると考えられます。

一方、もともとは典型的な片頭痛であったとしても、何か2次性の脳疾患が併発したのちに、右股関節が痛くなっている可能性も完全には否定できず、脳疾患により、人の名前が出てこない(発語障害 or 想起障害)が起こっている可能性も否定できないと考えます。日本頭痛学会認定している脳神経内科または脳神経外科を受診するべきであると考えます。