11月上旬から11月下旬の出来事
2020年11月25日
『医療法人 札幌いそべ頭痛もの忘・もの忘れクリニック』、院長の磯部千明です。風も冬の寒さになってきました。お昼の時間も短く、あっという間に夜になりますね?初冬の折、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
さて、11月上旬から11月下旬の出来事を少し綴ってみたいと思います。
11月7日(土)と8日(日)は、つくばで開催された第48回日本頭痛学会総会にオンライン参加いたしました。頭痛学の神髄に迫る、片頭痛のメカニズム、頭痛外来におけるpitfallやpearlの数々、脳血管障害における頭痛、てんかんと頭痛との関係、新規片頭痛治療薬である抗CGRP受容体抗体薬の特徴‥と従来の知見のアップデート。さらに、網膜に光を感知する第3の網膜細胞と片頭痛の光過敏のメカニズムや睡眠障害における頭痛との関連、また、片頭痛のgeneratorとして視床下部の関連など、新しい知見が示されました。
11月14日(土)は、『これからの頭痛診療を漢方で考える会、第3回』を開催させていただきました。書籍:ねころんで読める漢方で有名な、今津嘉宏先生に、オンラインで講演していただきました。座長であった私は、前座を話しました。頭痛診療は、ただ痛みを治すだけではなく、患者さまのトータルケアが重要である。漢方は、「心身一如」という、“こころ”と“からだ”を一体として診療する医学であり、全身を診療しなければならない頭痛医療に必須であることを述べました。演者の今津先生からは、covid19の予防、自己の体調診断のための舌診、保険適応の漢方薬-22種類、と多岐にしかも実臨床で役立つご講演をしていただきました。会場やチャットから質問もあり、盛会裏に終わりました。
11月21日(土)は、コロナが増えている中ではありましたが、所用で大阪へ出張しました。2重マスクとその他感染対策を行い、慎重に行動して帰ってきました。
Covid19の第三波のなか、アメリカファイザー・モデルナ社では、効果が9割以上であるワクチン開発に成功したとニュースが飛び込んで来ました。年内は米国で接種開始、日本でも5月に接種開始では?と予想が飛び交っています。東京2020開催の最終判断は、4月であるとされております。オリンピック開催時期にcovid19が沈静化していることを、切に願っています。頭痛の苦しみからの解放、全ての国民が元気で活躍する長寿社会の実現、パーソンセンタードケアを理念に、自己治癒力を改善させるオンリーワンクリニックとして全力をあげて参ります。
2020年11月25日(水) 理事長・院長 磯部千明